咲いた秋桜 (ページ3)

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-ｷｰﾝｺﾝｶﾝｺﾝ

「あっ、チャイムなったね。佐久間くーんチャイムなったよ〜」

「起きれるかな、、?」

「阿部ちゃんと一緒に教室戻ろっか、」

目黒先生のあたたかい雰囲気の声で起きているだろう佐久間くん。

同じクラスだし一緒に帰って欲しいと頼まれたためレポート課題と筆箱を持って待つ。

「じゃあ、またあしたね!」とにこにこしながら手を振る目黒先生。

「あっ、佐久間くん、体調大丈夫、、?」

「、、、」

とても気まずい状況になってしまった。もしかしたらまだしんどいのかもしれない。

そう思って無言のまま教室へ。

教室に帰れば制服に着替えているクラスメイト。
その中でいじられているふっかはこちらを見てやってきた。

「阿部ちゃん!さっくん!おかえり〜さっくん体調大丈夫?」

こくりと頷く佐久間くんを見てやっぱりしんどいのかと心配になる。

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佐久間くんがこの高校にやってきて不思議に思うことが多くあった。

その中でも気になるのは体育は俺と一緒で見学組ということと反応がちょっぴり薄いこと。

もし病気を持っていたとしてもそれを知られたくないという可能性があるかもと思い、触れることがなかなかできない。

「ねぇ、さっくん次の課題やった??」

「、、」

「おーい」

「あっ、ごめん、、」

「いいよ、いいよ、全然。課題やった??」

「ぁ、やってなぃ、、」

ほら。声をかけても反応がないことがある。

俺の中でのひとつの仮説として耳が悪いのでは、、と思っている。

これこそなかなか聞くことの出来ないことだと思う。

「ねぇ、課題見せて、」

「あっ、また?2人ともちゃんとやってきなよーもう、はい。」

変わったこととして俺と佐久間くん、ふっかはイツメンとなった。

佐久間くん改めて佐久間は保健室にいる時間で仲良くなった。

でも、持病については何一つ言っていない。

まぁ、無理に言う必要もないと考えている。お互いに。