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気がつけば、外ではクリスマスムード一色になっていた。
本当ならふっかと佐久間と一緒に過ごしていたのになあ、、と感傷的になりながらまた病室で勉強をする毎日。
「ねぇ、阿部ちゃん彼女っているの??」
「えっ、どうしたのいきなりw」
「なんとなく」
今日もやって来た佐久間はそう言った。
俺は生まれてからずっと彼女というものはできたことがない。
「佐久間はどーなの?」
「俺?いない。 でもね、好きな人はいるよ。」
「えっ、!!どんな子??」
「ひみつー!」
「両思いになれたらいいね!」
「うーん、両思いなれるかな、、」
「なれるなれる!応援するよ!」
佐久間はどうやら青春謳歌中なのか、
何故か分からないけど心がちくりとした。
心がちくり、、、?
えっ、佐久間が思い寄せている子がいることに、、?
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「もーっ!!!」
何故か頭の中ぐるぐるしすぎて勉強が手につかない。
ご飯も食べて寝るだけになった時間。
勉強も手につかない。
きっと原因は今日の佐久間との会話。
でも、なんでこんなにぐるぐるな気持ちになるのだろうか。
「失礼しまーす」
「今日は康二?」
「渡辺先生の方が良かった?」
就寝前の回診に康二がやってきた。
「いや、、そんなことはない。どちらかと言えば康二の方が良かった。」
「そうか、なんか悩み事でもあるん?」
「うーん、まぁ、、」
ぐるぐるした感情では寝れそうにもない。
だから、康二に聞いてもらうことに。
「うーん、、、、それって
'佐久間くんに恋しとる'んちゃう?」
「えっ?佐久間に?」
「多分な、それは恋の感情やで。もう寝る時間やし、電気きるで」
「えっ、ちょ、、もー、、」
やっぱりぐるぐるの感情のまま、、、、
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作者名：Mi__ | 作成日時：2024年2月19日 17時
