Hoffnung (ページ36)

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｢ただいま～｣

教師って楽しいけど疲れるな笑

今回のおかげで苦労がよくわかった

毎日これをやってる教師さんすごいな笑

…ん?そういえばいつもならラウとか佐久間がおかえりって言ってくれる筈なのにな

ｶﾞﾁｬｯ

扉を開ければ

そこはいつものリビングではなかった

ねえ!どこにいるかわかった!?

…駄目。一向にわからない

ラウ、なあはよ帰ってきてや…

康二、落ち着いて…

…ﾁｯ、俺片っ端からあたってみる

照、きっと無理だと思う

…くそｯ

辺りを見回せば落ち着きのない人や必死に何かを調べてる人、いらつきを抑えられてない人

状況が理解できなかった

いや、分かってはいるのだ

だが、信じたくない

｢ねえ、ラウールはどこ?｣

発した言葉により、一気に静まる

｢あ、おかえり。ラウールが…事件に巻き込まれた｣

一番冷静な舘さんが答えた

ああ、やっぱりそうなんだ

確信した深澤

だが、そこから動かない

ラウールがこんな目にあったのは初めてだ

何故ならいつも彼らが守っていたから

だからこそ、このような状態だ

皆焦り、いつもの冷静な判断ができない

ｶﾞﾀｯ

椅子が動いた音だ

｢ｯ!!居場所見つけた!｣

阿部が大声で言う

｢ｯどこ!?どこなの!?｣

焦り過ぎている佐久間が言う

｢車出してくる!｣

大急ぎで車に向かう岩本

その間阿部が皆に簡単に説明する

早く助けたくて、皆準備万端

｢ふっか!何してんだ!早く着替えて武器もってこい!｣

渡辺がﾎﾞｰｯとしている深澤にきつく言う

｢ｯ!悪い、すぐ行く｣

皆もう脳筋になっている

どうか無事でいてくれ…

皆同じ思いだった

｢……ｯ…ここ、どこ?(ﾎﾞｿｯ｣

目を覚ました場所は何処なのかなんの建物なのかも分からない所にいた

辺りはもう真っ暗

早くここから逃げなきゃ!と動こうとするが

麻縄に手足を縛られ動けなかった

早く逃げないと皆が待ってるのに…!

何とか逃げれる術を探すが手足が不自由なので何も思い浮かばない

ｶﾞﾁｬｯ

｢おっ、起きてるじゃん｣

どうやら奴らが来たようだ

ラウールは精一杯の反抗をと相手を睨みつけた

｢おお、怖い怖い。そんな目しないでくれよ～｣

と相手は笑う

どうやら相手は2人だが、微かに見える廊下に人がいるのが分かる

｢なんでこんなことしてるんですか?｣

仲間が来るまで何とか時間稼ぎをしようと試みる

｢なんで?ﾊﾊｯ初めて聞かれたよ｣

｢理由?そんなの簡単さ｣

｢お前らムカつくんだよ｣