Hoffnung (ページ26)

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一方岩本と佐久間は

まるで先程までの騒がしさが嘘かのような静けさの中一本道の廊下を歩いている

どんだけ強いんだろ～!と大声を出し張り切っている佐久間

あんま大声出すなってと注意するが自分も少し楽しみにしている岩本

何個かある扉はすべてスルー

阿部いわくボスの部屋だけドアが立派だとか

｢あっ!!｣

佐久間がまたもや大きい声を出す

もはや注意するのは諦めたのかどうした?と聞く

めちゃ立派!!と目をキラキラさせて言う

どこからどう見てもボスの部屋であろう

扉を開けようとしたが鍵がかかっている

そこで岩本の出番

岩本に掛かれば扉なんて簡単に壊れる

開けた先には逃げようとしているボスと

その近くにいる護衛と思われる人物が2人

では、行くであります!とわざわざ宣言し護衛の1人に突っ込む

岩本も剣を出し護衛と戦う

佐久間は笑顔で戦っていたが

ﾊﾟｧﾝｯ

この音により笑顔が消えた

佐久間の右腕に銃弾がかすったのだ

いや、かすったとは言えないだろう

深いとも言い難いが浅いとも言い難い

どうやら物陰に潜んだ3人目の護衛が撃ったようだ

普段なら気づくはずが2人とも久しぶりの任務で少し気が抜けていたのだ

そこを狙われたのだ

思わずふらつく佐久間

護衛もまた狙うが

その銃弾が当たることはなかった

｢照!?｣

岩本が間一髪で助けたのだ

｢危ねっ…ごめん、大丈夫か?｣

大丈夫である!と佐久間は笑い

｢ﾊﾊｯちょっと侮ってたでやんす～｣

そう言うがいつもよりは元気がない

結構の量の血が流れていた

護衛も待ってはくれない

次々と攻めてくる

が、居場所がわかればこっちのもの

佐久間は動きが少し鈍るが特に影響はない

3人目の護衛は一発当てることができて気を抜いていたのか

背後に忍び寄る岩本に気づかず左胸を刺された

2人目も佐久間のあまりの軽々しい動きのせいで一発も当てられずにいた

佐久間は確実に護衛に傷をつけている

早く終わらしたい佐久間は一応護衛用に持っていた銃を適当に撃つ

なんとそれが護衛の頭には命中した

ラッキィッ!!とはしゃぐ

岩本は確実に護衛の体力を削っていった

ある程度の所で一気に斬りかかる

あっけなく倒れる

さあ、残りはボスだけだ

もう逃げようとしていた

慌てて岩本が追いかける

ボスの癖に臆病者だなと言って左胸を突き刺す

どうやら1人では何もできない奴だった