君の太陽 (ページ40)

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キーンコーンカーンコーン

1時間目の終わりを知らせるチャイムが鳴った。

休み時間になると、みんな君のところに集まって、君と仲良くなろうと必死だった。

◯◯は、誰にでも分け隔てなく接していた。誰にでも、同じ笑顔を見せた。

「ねえ、地元どこ？」
「こんな綺麗で、勉強もできるとか尊敬だわ」
「やっぱめっちゃ可愛い！よろしくね！」
「みんなで写真撮ろうよ！」

『私はみんなの話が聞きたいな、』

綺麗な笑顔を見せた君は、決して自分の話をしようとはしなかった。

キーンコーンカーンコーン
2時間目が始まる。

先生「渡辺ありがとう。じゃあ何するか決めた人から前に一人一つ名前を書きにきてください。被ったらじゃんけんなー。
あと言い忘れた。女子は人数が少ないから、誰か1人だけ二役頼む。」

みんなそれぞれ席を立って名前を書きにいく。

俺は余ったのでいいや。
ぼーっとみんなを見ていると、Aと目が合った。