君の太陽 (ページ31)

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『3人はここの近くに住んでるの？』

廉「ちゃうよ。俺らはここから1時間半ぐらいのとこ。
　 Aもやろ？」

『え、なんで知ってるの？』

神「今日の朝、駅で見たんだ。
　人だかりができてたから気になって」

『そうだったんだ、言ってくれればよかったのに笑』

　駅につくと、ちょうど電車が来た。

電車の中は仕事帰りのサラリーマンでいっぱいだった。

Aは何も言わず、俺らが先に乗れるよう、俺らの後ろについた。

神と廉は先に乗ったけど、俺はそういうわけにはいかない。

紫「A先に乗りな。奥が空いてるから。」

『大丈夫だよ、気にしないで。でもありがとう』

紫「いいから。」

『ありがとう、優しいね』

直球に言うもんだから、恥ずかしくなる。

ぎゅうぎゅうの車内で、Aは帰宅途中のサラリーマンに囲まれ押し潰されそうだった。