君の太陽 (ページ25) - 小説

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入学式が終わって、トイレに行きたくなった。

人が多いのが苦手で、だから違う出口から出た。

『あ、たんぽぽだ』

綺麗に咲いて、綿毛になって飛んでいく。

ずっと、綺麗なものなんてない。

ぼーっとしてたら、男の子に声をかけられた。

綺麗な顔だなと思った。
この子は私に興味がないみたい。

「すいません、トイレってどこにありますか？」

そうだ、私もトイレ行きたいんだった。

2人でトイレを探す

久しぶりだなあ、この感じ
知らない人なのに、なぜか心地よかった

トイレを見つけて、そのまま別れた。

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作者名：紫陽 | 作成日時：2020年7月24日 14時