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期待した自分が馬鹿だった。


一定の距離を保てば、傷付かずに済む。




高校は、誰も私を知らないところに行こう。
小さい頃、一度だけ父と母と3人で来た海の近くに
高校があることを知って、そこに決めた。




私の、数少ない、3人で過ごした記憶。







「じゃあね。」



母はそれだけ言って、出て行った。



だから私も、笑顔で見送った。








母が私を大事にしたのは、父の子供だったからだ。
私に、父を重ねてた。







あなたがいなくても、私は寂しくない。



思い出に蓋をした。

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作者名：紫陽 | 作成日時：2020年7月24日 14時

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