君の太陽 (ページ21)

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You-20 ページ21

私は今、一人暮らしをしている。

たまにおばあちゃんが様子見に来てくれるけど、

私は普通の家庭に生まれた。
綺麗な母とかっこいい父。子供から見てもそう思う。

父は仕事が忙しくて、週末にしか帰ってこれなかったし、3人で出掛けたこともあまりなかったけど、それでも幸せだった。

私の2歳の誕生日、久しぶりに3人で過ごした。
父はラムネを買ってきてくれた。
私はこの、消えて無くなる感覚が好きだった。

しばらくして、父が帰ってこなくなった。

母は私を1人で育てるんだって必死で、

空手、水泳、ダンス、バスケ、ピアノと
他にもたくさん習い事に通わせた。

母のおかげで大抵のことは人並みにできる。

「困ってる人にはすぐに手を差し伸べなさい。
　礼儀だけは忘れないで。」

人としてのあり方を教えてくれた。
厳しいながらも、たくさん愛情をもらったと思う。