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ジ「悪い、遅くなった」
靴を脱ぎながら、リビングにいるであろう猫に届く声でそう言い放ったが、もちろん猫からの返事はない。
リビングに入れば、やはり布団が膨らんでいる。部屋の空気からして、これは相当いじけているに違いなかった。
ふと机の上を見れば、猫のスケッチブックが目に入る。そしてよく見れば、汚い字で何か書かれている。ジェシーのバカ！アホ！ケチ！うそつき！などと、そのページいっぱいに俺への怨みが書かれていた。
ジ「猫、悪かったよ。明日作ろう」
優「......」
ジ「別に今日じゃな...」
優「...やだっ！」
突然布団の中から飛び出した声に驚く。
ジ「なんでだよ。いつ作ったって変わら...」
優「ヤダヤダ！やだったらヤダ！！！」
ジ「...いってぇーな！」
ヤダヤダと暴れまくる猫の足が、俺の肩に激突した。
優「ジェシーのうそつき！ひどいっ！！！」
足だけでなく、なぜか布団の中から俺の服や靴が飛び出してきた。
ジ「お前布団の中に靴いれんじゃねーよ！」
汚ねぇーな...
未だバカだ！アホだ！と言い続けている猫を見て、俺は大きなため息をついた。
...しょうがないか。
俺は無言で部屋を出て、ある場所へと向かった。
−−−−−−−−−−−−−−−−
あるものをゲットして再びアパートに戻れば、少し先の外灯の下で、小さく丸くなっている人影がぼんやりと見えた。
前にもこんなことがあったのを思い出し、すぐにあの猫だとわかる。
何やってんだよあんな所で...
ジ「おい猫」
外灯に背をつけて丸くなる猫を見下ろす形で声をかければ、顔を上げた猫の顔を見て驚いた。
ジ「何泣いてんだよ...」
ポロポロと目からこぼれ落ちる涙。
優「....ジェシーっ！！！」
勢いよく立ち上がったと思えば、俺の腹目掛けて突進してくる猫。
ジ「お、おい...なんだよ一体...！」
ひっつく猫の腕を解こうとするが、全然解けない。終いには、うわぁぁぁぁぁああんっ！！！とでかい声で泣き出した。
こんな所で勘弁してくれ。
猫をいち早く落ち着かせようと背中を撫でてやれば、段々と騒がしい泣き声から、バカだ！アホだ！へと変わっていく。
他人から一日にこんなにもバカだのアホだの言われたのは、きっと今日が初だ。
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のぞみ☆(プロフ) - KTさん» KT様〜！コメントありがとうございます！センチメンタルの方が落ち着きましたので、次はこちらを更新させて頂きますね！お気に入りと言って頂けて、光栄でございます...(泣)どうかこれからもよろしくお願いします(^^) (2020年12月8日 13時) (
レス) id: 66cf8210b3 (このIDを非表示/違反報告)
KT(プロフ) - 更新楽しみにしています！この作品お気に入りです！ (2020年12月6日 1時) (レス) id: 85fa40ec99 (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ☆(プロフ) - ゆきさん» ゆき様〜！こんばんは(*´∀`)♪嬉しいお言葉ありがとうございます！最近はずっと更新が遅くて失礼しました〜m(_ _)mこれからもどうぞよろしくお願いします(^^)いつもお読み頂き、ありがとうございます！！！ (2020年11月18日 3時) (レス) id: 66cf8210b3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 更新楽しみにしてました♪くっついた2人も可愛くて仕方ないです！続きを楽しみに待ってます。更新がんばってください〜♪ (2020年11月6日 1時) (レス) id: a88a1c3fb8 (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ☆(プロフ) - ma5さん» ma5様〜♪お久しぶりです！いつも温かいご感想ありがとうございます(^^)hkygいいですよねぇ〜ﾆﾔﾆﾔ中々捨てきれなくてhkyg要素どうしても入れたくなっちゃいます〜笑癖になって頂けたなら、もっと盛り込んでしまいましょうか...ムフフ笑いつもありがとうございます♪ (2020年9月30日 1時) (レス) id: 66cf8210b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のぞみ
| 作成日時：2020年7月22日 2時
