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5分前に指定されたカフェに入れば、奥の窓側の席に座る彼女と目が合った。彼女は小さく俺に手を振った。
5分前ではまずかっただろうか...
早足で彼女のもとへ向かう。
ジ「...お待たせしてすみません」
席に座る前にそう言えば、彼女はいいえと首を横に振った。
「私もちょうど今来たところなので！」
そう言って微笑む彼女の笑顔はやっぱり綺麗だった。だから尚更、なぜ俺が彼女に誘われたのか不思議であった。
彼女はカフェラテを頼み、俺はコーヒーを頼んだ。メニューを見てなんの躊躇もなく1番安いのを頼む俺は、あの猫が言う通りケチ男なのかもしれない。
まぁいい。
そうだ！と、彼女は何か思い出したように鞄の中を漁り出した。
「ジェシーさん、この本前読んでましたよね？」
彼女が鞄から取り出したのは、数冊の本だった。
でもどの本も、以前俺が気に入って読んでいたものと同じであった。
ジ「あ、はい。読んでましたけど...」
「私、この作家さんが書く本大好きなんです！」
ジ「え、本当ですか？俺も結構気に入ってて...」
「1年くらい前、たまたまジェシーさんが読んでいたのを見て...ずっと話しかけようかなって思ってたんですけど...」
今になっちゃいましたと笑う彼女につられて、つい俺も笑ってしまった。
それから、彼女とその本について語り合った。
「こんなに面白い本なのに、この作家さんを知ってる人にまだ出会ったことなくて...だから本当に嬉しいんです！」
「俺も普段はあまり人とは話さない方なんですけど...こんなに話が盛り上がったのは久しぶりです」
それはよかったです！と、パッと花が咲いたように笑う彼女の笑顔に思わず見とれてしまう。
「あ、結構話しちゃいましたね笑」
そう言われてスマホを確認すれば、18時半。
やべ。時間を忘れてすっかり話し込んでしまった。
ジ「...そろそろ帰りましょうか？」
「そうですね！お時間あればまたお話したいです！」
ジ「はい、ぜひ」
彼女と別れた後、俺は家路へと急いだ。
もう外はほぼ明かりがない。家に着く頃には間違いなく真っ暗だ。つまりもう猫と約束した団子(泥だんご)は作れない。
今更走って帰ったところで、きっと猫はいじけているだろうが、なぜか走る足は止まらなかった。
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のぞみ☆(プロフ) - KTさん» KT様〜！コメントありがとうございます！センチメンタルの方が落ち着きましたので、次はこちらを更新させて頂きますね！お気に入りと言って頂けて、光栄でございます...(泣)どうかこれからもよろしくお願いします(^^) (2020年12月8日 13時) (
レス) id: 66cf8210b3 (このIDを非表示/違反報告)
KT(プロフ) - 更新楽しみにしています！この作品お気に入りです！ (2020年12月6日 1時) (レス) id: 85fa40ec99 (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ☆(プロフ) - ゆきさん» ゆき様〜！こんばんは(*´∀`)♪嬉しいお言葉ありがとうございます！最近はずっと更新が遅くて失礼しました〜m(_ _)mこれからもどうぞよろしくお願いします(^^)いつもお読み頂き、ありがとうございます！！！ (2020年11月18日 3時) (レス) id: 66cf8210b3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 更新楽しみにしてました♪くっついた2人も可愛くて仕方ないです！続きを楽しみに待ってます。更新がんばってください〜♪ (2020年11月6日 1時) (レス) id: a88a1c3fb8 (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ☆(プロフ) - ma5さん» ma5様〜♪お久しぶりです！いつも温かいご感想ありがとうございます(^^)hkygいいですよねぇ〜ﾆﾔﾆﾔ中々捨てきれなくてhkyg要素どうしても入れたくなっちゃいます〜笑癖になって頂けたなら、もっと盛り込んでしまいましょうか...ムフフ笑いつもありがとうございます♪ (2020年9月30日 1時) (レス) id: 66cf8210b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のぞみ
| 作成日時：2020年7月22日 2時
