75 ページ25
・
・
・
ジ「じゃあ俺と魚、どっちが好きだ？」
そう選択肢を与えてやれば、素直にジェシーと答える猫。
ジ「俺と卵かけご飯だったら？」
優「...ジェシー」
ジ「じゃあ俺とあの男...北斗なら？」
優「.....」
さすがに即答しない猫。
そんなことはわかっている。
ジ「じゃあどっちと一緒に暮らしたい？」
そう質問を変えてやれば、猫は小さな声で...ジェシーと答えた。
ジ「なら出てくなんて言うな。ずっと俺といればいい」
そう言えば、ホント...？と目を見開いて俺を見つめる。
ジ「こんな状況で嘘なんかつくわけねーだろこのバカ猫」
優「でも俺がいたら迷惑な...」
ジ「お前がいない方が迷惑だ」
そう言えば、猫はポカンと口を開けて何かを考えている。今の言葉の意味が理解できなかったのかと思ったが、そんなことはなかった。
優「...おれね、北斗のこと大切だけど...ジェシーのことはもっともっと大切だよ？」
そう言って笑う猫の笑顔はとても綺麗だった。
優「ジェシーのこと好き！大好き...！」
何かが吹っ切れたように何度も何度も連呼する猫の言葉で、どんどん心が満たされていく。終いに、猫は公園内を走り回り始めた。
ジ「帰るぞ」
興奮する猫の腕を掴んで捕まえる。
まだ遠くの方で小さく花火の音が聞こえるけど、今更戻ったところで、着いた頃にはちょうど終わってしまうだろう。
また来年、見に来ればいい。
・
・
・
帰り道。
優「ねーねージェシー」
ジ「なんだよ」
優「...おれと魚どっちが好き？」
チラチラと俺の顔色を伺いながらそう聞いてくる猫が可笑しくて、意地悪したくなる。
ジ「魚」
そ、そっか...！と言ったものの、どんどんテンションが下がっていく猫。
優「じゃ、じゃあ俺と掃除機は...？」
掃除機って...
笑いそうになるのを堪えて、わざと悩んでいるふりをすれば、猫はソワソワし始める。
優「じゃあ...！おれと猫と優吾だったら？！」
なんだその質問。
我慢できず、ふっ、と声が漏れてしまった。
ジ「全部」
ポンっと猫の頭に手を乗せて軽く撫でてやれば、猫は顔を赤く染めた。
優「あ...！おれ、見たいテレビあったんだった！」
そう言って猫は家に向かって走っていく。
どうやら猫は、照れ隠しが苦手なようだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 444人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
のぞみ☆(プロフ) - KTさん» KT様〜！コメントありがとうございます！センチメンタルの方が落ち着きましたので、次はこちらを更新させて頂きますね！お気に入りと言って頂けて、光栄でございます...(泣)どうかこれからもよろしくお願いします(^^) (2020年12月8日 13時) (
レス) id: 66cf8210b3 (このIDを非表示/違反報告)
KT(プロフ) - 更新楽しみにしています！この作品お気に入りです！ (2020年12月6日 1時) (レス) id: 85fa40ec99 (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ☆(プロフ) - ゆきさん» ゆき様〜！こんばんは(*´∀`)♪嬉しいお言葉ありがとうございます！最近はずっと更新が遅くて失礼しました〜m(_ _)mこれからもどうぞよろしくお願いします(^^)いつもお読み頂き、ありがとうございます！！！ (2020年11月18日 3時) (レス) id: 66cf8210b3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 更新楽しみにしてました♪くっついた2人も可愛くて仕方ないです！続きを楽しみに待ってます。更新がんばってください〜♪ (2020年11月6日 1時) (レス) id: a88a1c3fb8 (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ☆(プロフ) - ma5さん» ma5様〜♪お久しぶりです！いつも温かいご感想ありがとうございます(^^)hkygいいですよねぇ〜ﾆﾔﾆﾔ中々捨てきれなくてhkyg要素どうしても入れたくなっちゃいます〜笑癖になって頂けたなら、もっと盛り込んでしまいましょうか...ムフフ笑いつもありがとうございます♪ (2020年9月30日 1時) (レス) id: 66cf8210b3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：のぞみ
| 作成日時：2020年7月22日 2時
