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優「だってね、ジェシーが喜ぶと思ったから...」
その質問に何一つ発しない俺を見て、だって...と焦ったように理由を付け加える猫。
"ジェシーが喜ぶと思ったから..."
今までその言葉を何度も聞いているはずなのに、今日は特別重みがあった。でもどこか引っかかる。腑に落ちないし、物足りない。
そもそも、なぜこの猫はそんなにも俺を喜ばせようとするのか。
優「...ジェシー？怒ってるの？」
その声にハッと我に返った。
ジ「...さんきゅ」
結局良い返答が思い浮かばなくて、とりあえず礼をしてみれば、猫は目を見開いて驚いた顔をしている。
なんなんだよその顔。
痛いくらいに見つめられる視線に落ち着かなかった俺は、とっさに話題を変えた。
ジ「...あと一人で行動すんなよ」
迷子になったらどうすんだこのバカ猫と、人差し指で猫の額を小突いてやれば、なぜか猫は嬉しそうに笑った。
その笑顔は本当に嬉しそうで...ジワジワと何かが腹の底から込み上げてくる。でもそれは、言葉に変換することが出来るほど容易なものではなかった。
この感情がずっと嫌いだった。
自分で自分を分からなくさせるこの感情が。
優「やっぱり丸いやつ欲しい！」
早く行こ！と催促する猫にハイハイと頷くが、そこで自分がまだ猫の腕を掴んでいたことに気付いた。
でも、なぜか猫の腕を掴む手を離すことができない。猫は俺の手を不思議そうに見つめ、やがて、どうしたの？とでも言うかのような表情で俺を見つめている。
ジ「...迷子になったら困るから」
それだけ言って猫を引っ張るように先へ進んで行けば、ある時猫は急に腕をブンブン振って、俺の手を振り落とした。でも直ぐに自分の小指が何かに掴まれる。
チラッと横目で見れば、猫が俺の小指を握っていた。その光景に心が何かで満たされていく気がしたが、猫の表情はキャップのつばであまりよく見えなかった。
俺は一体、この猫に何を求めているのだろうか。
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のぞみ☆(プロフ) - KTさん» KT様〜！コメントありがとうございます！センチメンタルの方が落ち着きましたので、次はこちらを更新させて頂きますね！お気に入りと言って頂けて、光栄でございます...(泣)どうかこれからもよろしくお願いします(^^) (2020年12月8日 13時) (
レス) id: 66cf8210b3 (このIDを非表示/違反報告)
KT(プロフ) - 更新楽しみにしています！この作品お気に入りです！ (2020年12月6日 1時) (レス) id: 85fa40ec99 (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ☆(プロフ) - ゆきさん» ゆき様〜！こんばんは(*´∀`)♪嬉しいお言葉ありがとうございます！最近はずっと更新が遅くて失礼しました〜m(_ _)mこれからもどうぞよろしくお願いします(^^)いつもお読み頂き、ありがとうございます！！！ (2020年11月18日 3時) (レス) id: 66cf8210b3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 更新楽しみにしてました♪くっついた2人も可愛くて仕方ないです！続きを楽しみに待ってます。更新がんばってください〜♪ (2020年11月6日 1時) (レス) id: a88a1c3fb8 (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ☆(プロフ) - ma5さん» ma5様〜♪お久しぶりです！いつも温かいご感想ありがとうございます(^^)hkygいいですよねぇ〜ﾆﾔﾆﾔ中々捨てきれなくてhkyg要素どうしても入れたくなっちゃいます〜笑癖になって頂けたなら、もっと盛り込んでしまいましょうか...ムフフ笑いつもありがとうございます♪ (2020年9月30日 1時) (レス) id: 66cf8210b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のぞみ
| 作成日時：2020年7月22日 2時
