センチメンタル (ページ9)

今日:44 hit、昨日:8 hit、合計:306,133 hit

9 ページ9

振り向くと驚いた。

....あれ？こんな美人な先生いたっけ？

そんなことをボーッと考えながら、俺はその先生の後に続いて職員室を出た。

着いた場所は、相談室。

え、なんか俺やらかした....？

不安に思いながらも、ゆっくりと席に腰を下ろした。

先「突然お呼びして申し訳ありません。」

優「い、いえ....」

先「私、ルイス・ジェシーの担任なのですが....」

優「え、あ、ハイ...」

突然彼の名前が出てきたので少し動揺してしまった。

先「最近彼、学校を休んでいるようで....」

優「そう...みたいですね...」

先「欠席の理由は...いつも教えてくれないんです...聞いても言いたくないの一点張りで...何か学校であったのかと思いまして.....」

こんな熱心な先生がいるのか...いや普通なのか？とくだらないことで首を捻らせていると、

先「部活で何かあったとか...！はないですよね...」

ビクッと俺の肩が小さく動いた。

優「い、いやぁ～、そんな様子は見せなかったですけどね...！」

　

先「そうですか...」

美人な先生の顔がどんどん曇っていく。

俺は焦って、

優「え、ええと...な、何かできることがあればお手伝いしますよ！？」

と、勢い余ってそう言ってしまった。

しまった....！！！

先「本当ですか！？」

先生の顔が一気に明るくなる。

優「もちろんです...！」

一回口から出てしまったことは、もう回収できない。

心の中でため息をついた。

－－－－－－－－－－－－－－－－－－

優「どうぞどうぞ乗ってください！」

美人先生を助手席にエスコートする。

どうやら彼女の名前は、宮原美玲というらしい。

名前からして美人そうだ。

優「えと...ジェシー...君の住所は...」

宮「あ、私が案内するので大丈夫ですよ！！」

優「あ！そうですか！ではよろしくお願いします。」

一瞬、なぜ彼の家を知っているのかと思ったけど、家までの経路を頭に叩き込んだのだろうと予想して、余計なことは考えないでおいた。

でもお宅訪問は今日が初めてなんだよな....？

いかんいかん！気にしない気にしない！！！