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慎太郎が俺に怒っている理由...？
...なんだ？
頭をひねらせて考えていると...
大「僕、先生のこときらーい」
突然後ろで声がした。
優「....は？」
いや、嫌いって言われても...
大「だってー、先生って超鈍いじゃん？」
理由は聞いてないのに勝手に喋り出すきょもも？
優「鈍くて悪かったな！！！」
大「それに〜、あれってわざとなの？」
優「アレって？」
大「うっわ！まさか無意識ってヤツ！？」
優「だから何が！」
大「もーだから〜、話してる時に首傾げたり〜、口とんがらせたり〜、あ、あと！上目遣いでみたり！あざとすぎるからきらーい！」
優「お前は何を言ってるんだ.....」
正直、絶対こいつとは分かり合えないと思った。
っていうか、"あざとい"ってなんだよ！！！
あー頼むから早く樹帰ってきてくれないかなー
そんなことを考えながら、樹が走っている姿をぼんやりと眺める。
大「はぁーもう！鈍い先生にはちゃんと言わなきゃわからないか！」
次はなんだ。
めんどくさくも首だけを斜め後ろに向ける。
大「慎太郎は、先生に松村さんを取られるんじゃないかって、嫉妬してんの！！！」
優「は...？」
目が点になる。
大「は？じゃないから！」
優「え、いや、そんなことで切れんのか！？」
確かに、北斗と一緒にいるとこ見られたら慎太郎に殺されるなーなんて思ってたけど、あくまであれは冗談で言ったもので、特に気にしてなかったのに...
大「"そんなこと"って！それだけ慎太郎は松村さんに真剣って事でしょ！？慎太郎のことバカにしたら僕ちゃん許さないからね！」
松村さんって呼び方がちょっと気になったけど、今はそれどころではない。
そうか....慎太郎...悪いことしたな...
凄く申し訳ない気持ちになった。
やっぱり俺は、恋愛とかそういうものに向いてないなぁ〜と感じた。
大「それと。相変わらずジェシーも本気なんだね、先生のこと。」
優「え、はっ！？」
な、なんでこいつまで知ってんだよ！？
大「ジェシーは独占欲強めだね。キスマーク付けちゃうなんて！笑」
俺の首元を見てクスクス笑いながらそう言った。
優「っっ...////」
慌てて自分の首元を手で隠した。
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作者名：のぞみ
| 作成日時：2019年11月28日 13時
