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宮「先日は付き添って頂き、ありがとうございました！」
優「え、あ、いえいえ！」
少し顔が引き攣ってしまったかもしれない。
宮「ジェシーが来てくれて本当に良かったです！」
優「そ、そうですね...アハハ」
俺はなんとも言えない気持ちだった。
引きこもりを回避してくれたのは良かったけど、その原因は俺......俺？
目の前にいる俺が原因だったなんて、宮原先生は思いもしないだろうな。
ため息をつきたい気持ちになったが、宮原先生がいるためグッと堪えた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
車から降りて、家の鍵を人差し指でクルクルと回しながら階段を上っていく。
今日の夕飯、何にすっかなー。
余った野菜で簡単に野菜炒めでも作るか...
そんなことを考えながら階段を登りきると、
え............
俺の部屋の前で丸まって体育座りをする人影が見えた。
え、何不審者...？
恐る恐る少しずつ距離を詰めていくと、それが誰であるのかわかった。
優「おい.....こんな所で何してんだよ...」
そう声をかけると、巨人はゆっくりと顔を上げた。
彼と目が合った瞬間、俺の心臓が1度大きく振動した。
な、なんなんだ今の....
なんだか落ち着つかなくて、
優「と、とりあえず入れよ！そこに居たら不審に思われんぞ！」
そう言ってしまった。
鍵を開けて先に中へ入る。
アイツも続けて部屋の中に入ってきた。
ガチャン、と後ろでドアの閉まる音が聞こえる。
靴を脱ぎ終えて、先にリビングに足を運ぼうとしたその時だった。
ドンッ！
優「い"っっっっ！！！！」
頭と背中に痛みが走った。
痛みに耐えながらゆっくりと目を開けると、目の前には怒りを含んだアイツの顔があった。
どうやら俺は壁に押さえつけられているようだ。
優「...な、なんだよっ！！！」
その瞳に少し恐怖を感じた。
ジ「ねぇ、最近松村と何してんの？」
あいつの口からいつもとは違う低い声が飛び出した。いつもとは違うと言っても、あの無愛想の時と似たような感じ。
優「何してるって....別に何もしてねーよ」
北斗からしたら、このことを知られるのは嫌なのかもしれない。っていうか嫌だと思う。
だからとっさの判断だったけど、言わないことに決めたのだ。
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作者名：のぞみ
| 作成日時：2019年11月28日 13時
