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優「ﾊｧ…」
やっと仕事が終わって、家でゆっくり休めるはずだったのに....
ジ「〜♪」
隣を見れば、優雅に鼻歌なんか歌って助手席を陣取っている奴がいる。
本日何度目かも分からないため息が零れた。
なんで俺は大事な鍵を落とすかね〜
それもこいつの目の前で...
ジ「先生と2人......何しようかな〜♡」
おい待て。
今なにか良からぬ発言をした気がするぞ....
優「部屋見たらすぐ帰れよ」
念の為、釘をさしておいた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ジ「おじゃましまーす！」
優「はいはい」
俺のつまらない何もない狭い部屋にズカズカと入っていく。
意外にもちゃんと靴を揃えて中に入っていった。
ジ「わ！先生の部屋、意外と綺麗！」
優「なんだよ意外って ！俺は結構綺麗好きだぞ？」
ジ「いい奥さんになれますね！」
ん.....？なにかが違うぞ？
優「ほら！もうさっさと帰れ！」
ジ「えーーー。まだ来て５分も経ってないですよ？」
優「さっき言ったはずだ。それに親御さんもご飯作って待ってんじゃねーのか？」
ジ「親は夜中にしか帰ってきませんよー」
優「え、じゃあ夕飯はお前が作るのか？」
ジ「俺、作れません」
優「は？じゃあ何食べてんだよ？」
ジ「コンビニ」
優「毎日？」
ジ「はい」
優「バカかお前はっ！！！」
ゲンコツを喰らわせてやった。
ジ「痛いですよ先生...」
優「成長期の奴がそんなもん食べていい訳ないだろ！！！アホだ！」
ジ「先生って見かけにやらず結構言いま...」
優「あ？ちょっと待ってろ！」
俺は立ち上がって、キッチンに立った。
優「簡単な物しか作れねーからな」
レタスとネギをテキトーに切りながら、アイツにそう言った。
...が反応がなかったので、気になってリビングに目を向けてみると、アイツの姿がなかった。
と思ったら...
ジ「先生...」
優「おわっ！！！！」
突然背後から声がしたと思ったら、ガバッと体を抑え込まれた。
優「ちょっ！離せっ！！！」
暴れてみるがビクともしない。
ジ「先生...もしかして俺のために作ってくれてる？」
耳元でそう呟かれた。
あいつの顔が思ったよりも近くて恥ずかしい...
優「え...い、いや自分の飯のついでにくれてやるだけだからな！」
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作者名：のぞみ
| 作成日時：2019年11月28日 13時
