センチメンタル (ページ14)

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優「ってかさ、なんでアイツ俺だけに態度ちげーの？」

樹・慎「ｷﾞｸｯ....」

優「俺、アイツになんかした覚えねーんだけどな...」

樹「ま、まぁ本人に直接聞くのが1番だよ！」

慎「そうそう！」

優「でもさー俺が話しかけてもアイツ、無視すんだぜ？」

樹・慎「......」

慎「ちょっ、ちょっとアンター！先生なんだからしっかりしなさいよ～！」

優「なんなんだよ、その喋り方...」

樹「ってか先生！次右曲がるんですよ！」

優「あ？そうなの？」

俺は急いでハンドルを右に回した。

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優「え、ちょっと待て...ホントにここなのか...？」

樹「そうだよ？」

いや何階建てだよこのマンション！！！

一階から数えるのは気が引けた。

優「お、おいっ！ここ何回建てなんだよ！！！」

慎「先生なにビビってんの？笑」

優「いやビビってねーけど...でもさ！なんか緊張するな...」

こんなところに住んでるなんて、親御さん絶対お偉いさんだろ...こんな俺が来てよかったのか...？

慎「大丈夫！ジェシー1人だから！」

優「え！あ、そうなのか！」

よかった...

ﾌｩｰっと肩の力が抜けた。

慎「ちょっと先生隠れてて！」

大きなドアの前に立ったところで慎太郎がそう言った。

優「え？なんで？」

樹「先生が写ってたら、きっと入れてくれないだろうからね！」

優「は...？」

やっぱり俺、嫌われてんじゃねーか！！！

あーもう帰ろうかな...

いやでもダメだ！

監督に連れ戻すって宣言したのだから。

俺は仕方なくマンションの敷地内に生えている木に影を隠した。

しばらくすると慎太郎が俺を呼んだ。

慎「せんせーい行くよー」

優「おー」

俺は緊張した足取りで、大きなドアに入って行った。