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・・・ ページ48

ドーンッ…‼︎

ショウタ「っ?!」

夜、リョウタと勉強をしていたら、城全体が大きく揺れた。

リョウタ「俺見てくるっ」

ショウタ「俺も行く、!」

リョウタ「ショウタはダメ!部屋にいて!」

ショウタ「何で、! あ、おいリョウタっ!!」

俺を置いて、リョウタは部屋を出た。

そりゃあ、危ないかもしれないけど…

リョウタの言いつけを無視して、俺は部屋を出た。


リョウタを追いかけようと右に向かったが、裏の森に人が入っていくのが見えた。

ショウタ「あれは…!」

俺は方向を変え、左側にある出口に向かった。


ショウタ「待てっ!おいっ!」

真っ暗な中、逃げる人を追いかける。

どんどんと近づいていき、俺は腕を伸ばした。

ショウタ「待てって…! …キョウヘイっ!!」

腕を掴み、名前を呼んだ。

ショウタ「ハァ…ハァ… キ…キョウヘイ、だよな……?」

キョウヘイ「ハァ…ハァ…ハァ…」

紛れもなく、逃げていたこいつはキョウヘイだった。


呼吸を整えながら、キョウヘイに話しかけた。

ショウタ「久し、振り…一年、くらいか…?」

キョウヘイ「……」

ショウタ「お前、結構背伸びたな…一瞬誰だかわからなかった…」

キョウヘイ「……」

ショウタ「何だよ、黙りこくって…久々の再会なんだからもっと喜べ、」

キョウヘイ「触んなっ!!」

バシッ!!

ショウタ「っ!!」

突然、腕を振り解かれた。

ショウタ「キョウヘイ? どうし、っ…」

この時俺は、初めてキョウヘイの顔を見た。


キョウヘイの目は、鋭く、光がなく、口角も上がっていない。

氷のように冷たい、無表情だった。


ショウタ「キョウ、ヘイ…?」

キョウヘイ「ほんま、嫌な奴やな、お前。」

ショウタ「は?」

キョウヘイ「何が俺らには壁なんかないや。 何がいつか東も西もない世界や。 全部知ってて、人の心で遊びやがって…」

ショウタ「何言って、」

キョウヘイ「しらばっくれんな! …‘魔物よ、傷つけろ’!」

ギャーッ!!

ショウタ「っ!! いっ!!」

キョウヘイの手から魔物が飛び出し、俺の腕を爪で切りつけた。

魔物は、あの時踊っていた可愛いものなんかじゃない。

目も、耳も、口も、気持ち悪く歪んでいた。


キョウヘイ「俺らはもう、あの頃のお友達なんかに戻られへんねんっ」

ショウタ「あっ、キ、!」

そのままキョウヘイは、森の奥へと姿を消した。


魔物が街を襲うようになったのは、その日からだった。

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設定タグ:SnowMan , 魔法使いパロ   
作品ジャンル:ファンタジー
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夢幻姫(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます。すみません、書きたいものをすぐに書いてしまう悪い癖がありまして、放置してしまいました…せっかく見つけて読んでくれていたのにすみません_| ̄|○ 近々続きを書きますので、もう少しお待ちください! (8月9日 19時) (レス) id: 5f094c6618 (このIDを非表示/違反報告)
もも - こんにちは。コメント失礼します。私は夢幻姫さんの別な小説を読んでいるものです。最近そちらの小説を書かれていないようなのですが、今後、お話は続いていくのでしょうか?夢幻姫さんのお話はどれも面白いので、もしそうだったら別なのを読みたいと思っています。 (8月9日 19時) (レス) id: c1ab638b45 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻姫(プロフ) - 麻耶さん» コメントありがとうございます!頑張ります!是非楽しみに待っていてください! (2023年5月11日 7時) (レス) id: 5f094c6618 (このIDを非表示/違反報告)
麻耶 - 続き待ってます! (2023年5月10日 23時) (レス) id: 6a6eda54e2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢幻姫 | 作成日時:2022年5月1日 18時

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