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回想〜
ショウタ「キョウヘイ！ また魔物見せてよ！」
キョウヘイ「ええよ！ …‘魔物よ、踊れ’！」
キョウヘイがそう唱えると、手から小さな魔物が現れて、クルクルと回り始めた。
ショウタ「すげぇ！」
キョウヘイ「なぁ！ショウタのも見せてや！」
ショウタ「俺は無理だよ。 特別な条件がいる。」
キョウヘイ「条件？どんな？」
ショウタ「秘密ーw」
キョウヘイ「うわー、何それずるいわ〜w」
仲が良くて、親に内緒で森で会って遊んでいた。
当時のキョウヘイは、よく笑う奴で、
自身の魂である魔物を出現させては、木の実を取ってもらったり、一緒に遊んだりしていた。
リョウタ「あ、いた…！ ショウタ！城を抜け出しちゃダメだって！」
ショウタ「だってキョウヘイと遊ぶ約束してたから…」
リョウタ「東と西は壁があるんだよ！ いくら王族でも、会っちゃいけないの！ てか、王族だからこそ会うの禁止って、ずっと言われてたでしょ？！」
ショウタ「そんな壁いらねぇよなー。」
キョウヘイ「なー。」
ショウタ「いいからお前も遊ぼうぜ。」
キョウヘイ「鬼ごっこしようや！ リョウタが鬼ー！」
リョウタ「あ、ちょっと2人とも…！ もー、バレたら怒られるの俺なのにー…」
この時のリョウタは、立場上会うのを止めはしたものの、根本的な理由は知らなかった。
知ったのは、それから1ヶ月ほど経った頃だった。
ﾊﾞｼｯ!!
ショウタ「痛っ…！！」
父「あれほど言い聞かせたのに、西王国の王族と会っていただとっ？！ お前は決まりを何だと思っているんだっ！！」
ショウタ「だ、だって…！」
父「言い訳は聞かんっ！！ もう二度と会うなっ、わかったな？」
ショウタ「なんで、！」
父「わかったな？！」
ショウタ「っ…！ …はいっ……」
父親に説教されてから、リョウタの顔を見たら、
思い詰めたような、辛い顔をしていた。
“目付けなのにちゃんと見ていなかったからだ”と、自分を責めていたんだろうと思った。
でもきっとリョウタは、本当の理由を聞かされて、しかもそれを俺に黙っていなければならなかったから、
何も知らない俺が傷つけられるのを、見ていたくなかったんだ。
本当、申し訳ない。
見張りの目を盗んで時々森に行ったが、キョウヘイはいなかった。
キョウヘイも会うのを禁止されたのか…
寂しさを残した森には、光も色もなかった。
キョウヘイが俺の前に現れたのは、ちょうど一年が経った頃だった。
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夢幻姫(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます。すみません、書きたいものをすぐに書いてしまう悪い癖がありまして、放置してしまいました…せっかく見つけて読んでくれていたのにすみません＿|￣|○ 近々続きを書きますので、もう少しお待ちください！ (8月9日 19時) (
レス) id: 5f094c6618 (このIDを非表示/違反報告)
もも - こんにちは。コメント失礼します。私は夢幻姫さんの別な小説を読んでいるものです。最近そちらの小説を書かれていないようなのですが、今後、お話は続いていくのでしょうか？夢幻姫さんのお話はどれも面白いので、もしそうだったら別なのを読みたいと思っています。 (8月9日 19時) (レス) id: c1ab638b45 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻姫(プロフ) - 麻耶さん» コメントありがとうございます！頑張ります！是非楽しみに待っていてください！ (2023年5月11日 7時) (レス) id: 5f094c6618 (このIDを非表示/違反報告)
麻耶 - 続き待ってます！ (2023年5月10日 23時) (レス) id: 6a6eda54e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢幻姫 | 作成日時：2022年5月1日 18時
