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橙サイド…


ヒカルさんについて、森の奥へ行く。

薄暗く、ちょっとでも目を離したら迷子になりそう…

木が生えていない、少し開けたところに出ると、ヒカルさんは立ち止まり、振り返った。

ヒカル「じゃあ試しに、ここで魔法を使ってみろ。」

コウジ「え…?」

急にそんなこと言われても…

コウジ「具体的に、何を…?」

ヒカル「言い方変えるか。 …俺の魔法を、避けてみろ。」

そう言うと、ヒカルさんは俺に手をかざした。

ヒカル「‘水よ、放て’。」

コウジ「っ!!わぁっ!!」

突然水が俺めがけて放たれ、慌てて避ける。

が、少し服が濡れてしまった。


ヒカル「違う、魔法で避けるんだ。」

コウジ「どうやって…!」

ヒカル「それは自分で考えろ。 ほら、次いくぞ。」

コウジ「え、わわっ!!」

色々な角度から水を放ってくる。

必死に避けるが、どう魔法を使えば良いのかわからなくて、びしょびしょになる。

コウジ「ちょ…い、一旦ストッ…、っ?!」

水が入らないように瞑っていた目を開くと、

目の前に、鋭く尖った氷の矢が…


コウジ「ヒッ!!」

せめて手で覆おうと前に出すと、その手から精霊が出る。

赤い精霊は、口から炎を出し、氷に吹きかける。

氷はみるみる小さくなり、溶けてなくなった。

精霊は満足そうにニコッと笑うと、俺の手の中に戻っていった。


コウジ「た…助かった……」

ヘタ…っとその場に座り込む。

ヒカル「コウジっ」

コウジ「!!」

ヒカルさんが、怖い顔をして近づいてきた。

全然出来ひんかったし、やっぱり、怒られる…!

ヒカル「……」

俺の前までくると、ヒカルさんは手を近づけ…

コウジ「っ!! ……? …え……?」

俺の頭を優しく撫でた。

叩かれると思ったのに…

ヒカル「やればできるじゃねぇか。 その調子で、どんどん指導していくぞ。」

コウジ「っ!」

優しい言葉をかけられ、少しうるっときた。


ヒカル「で、今のお前の動きを見て、一つわかった。」

コウジ「え…?」

ヒカル「お前、弱虫だな。」

コウジ「なっ、?!」

ヒカル「お前には、相手を倒すという意志が弱い。 どうするべきかを瞬時に判断できなくて、焦って、そして失敗する。 一つ成功するまでに時間がかかりすぎてるんだよ。 “傷つけるのが嫌だ”に逃げて、戦うことからも逃げている。 それじゃ全然ダメだ。」

褒めたと思ったら、急に落としてくる…

これも、指導か…(なぜか納得)

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設定タグ:SnowMan , 魔法使いパロ   
作品ジャンル:ファンタジー
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夢幻姫(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます。すみません、書きたいものをすぐに書いてしまう悪い癖がありまして、放置してしまいました…せっかく見つけて読んでくれていたのにすみません_| ̄|○ 近々続きを書きますので、もう少しお待ちください! (8月9日 19時) (レス) id: 5f094c6618 (このIDを非表示/違反報告)
もも - こんにちは。コメント失礼します。私は夢幻姫さんの別な小説を読んでいるものです。最近そちらの小説を書かれていないようなのですが、今後、お話は続いていくのでしょうか?夢幻姫さんのお話はどれも面白いので、もしそうだったら別なのを読みたいと思っています。 (8月9日 19時) (レス) id: c1ab638b45 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻姫(プロフ) - 麻耶さん» コメントありがとうございます!頑張ります!是非楽しみに待っていてください! (2023年5月11日 7時) (レス) id: 5f094c6618 (このIDを非表示/違反報告)
麻耶 - 続き待ってます! (2023年5月10日 23時) (レス) id: 6a6eda54e2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢幻姫 | 作成日時:2022年5月1日 18時

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