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タツヤ「なぜ自分たちを傷つけようとしてまで国の頂点に立とうとするのか。 なぜこれほどまでに自分たちを恨むのか。 それに対して十倍も百倍も千倍も恨め。」
レン「俺、できますかね…」
タツヤ「お前は優しいからな。 だから手始めに、人との関わりを断て。」
レン「え…?」
タツヤ「コウジやラウールに対しても、優しい心を持つな。 心の底から恨め。」
レン「そんなこと、もっとできな、!」
タツヤ「そして、恨んだ自分を恨め。」
レン「っ!!」
タツヤさんは、優しい笑顔でもなく、おちゃらけた変顔でもなく、
真剣な顔をしていた。
真っ直ぐ俺を見つめる瞳が、そう語っていた。
タツヤ「あの2人を恨んで関係を断ち、そうしてしまった自分を恨め。 そうすれば、お前の魂である闇はどんどんと黒さを増し、莫大な力を手に入れられる。」
レン「でもそんなことしたら、魂に呑まれるんじゃ…?」
タツヤ「その心配はない。 これを持ってろ。」
そう言って渡されたものを受け取る。
手には、黒い雪の結晶のチャームがついたペンダント。
レン「これって…」
タツヤ「俺たちSnowManの印であるペンダントだ。 お前のには、俺の魔力である雷を込めてある。」
レン「雷…?」
タツヤ「雷は元々、神の力だと言われていたぐらい強い力を持っていて、同時に、それ以上の力を持たない。 だからどんなに魔力を放っても、魂に呑まれることはないんだ。」
何そのチート、怖っ……
タツヤ「いいか、レン。 今から言うことを心に刻め。」
レン「、」
タツヤ「お前は悪魔だ。 お前は人を恨んでいる。 そんな自分自身も恨んでいる。 その恨みを闇に変え、力を持て。 平和の象徴である光を手に入れろ。」
“悪を持って、悪を断て”
〜
首に下げたペンダントを掴み、叫んだ。
レン「‘闇よ、裂け’っ!!」
すると、さっきとは比べ物にならないくらい大きな闇が鎌となり、一帯の木を全て薙ぎ倒した。
レン「…ぇ……?」
タツヤ「ぉぉ…」
あまりの効果に、俺もタツヤさんも言葉を失った。
タツヤ「まさか短時間でこんなに変わるとは…… もっと前から誰かのこと恨んでた?」
レン「いや、ないですよ! そもそも俺、どこにいて誰と関わってたかなんて記憶が…」
『ごめんっ!! 恨むなら俺を恨んでっ!!』
レン「っ、?!」
タツヤ「、レン? どうした?」
今の声は…?
タツヤ「レン?」
レン「あ、いえ! 何でもないです!」
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夢幻姫(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます。すみません、書きたいものをすぐに書いてしまう悪い癖がありまして、放置してしまいました…せっかく見つけて読んでくれていたのにすみません_| ̄|○ 近々続きを書きますので、もう少しお待ちください! (8月9日 19時) (レス) id: 5f094c6618 (このIDを非表示/違反報告)
もも - こんにちは。コメント失礼します。私は夢幻姫さんの別な小説を読んでいるものです。最近そちらの小説を書かれていないようなのですが、今後、お話は続いていくのでしょうか?夢幻姫さんのお話はどれも面白いので、もしそうだったら別なのを読みたいと思っています。 (8月9日 19時) (レス) id: c1ab638b45 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻姫(プロフ) - 麻耶さん» コメントありがとうございます!頑張ります!是非楽しみに待っていてください! (2023年5月11日 7時) (レス) id: 5f094c6618 (このIDを非表示/違反報告)
麻耶 - 続き待ってます! (2023年5月10日 23時) (レス) id: 6a6eda54e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夢幻姫 | 作成日時:2022年5月1日 18時