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・・・ ページ36

研究室〜


中に入ると、リョウヘイさんは机からノートを取り出し、僕に渡した。

リョウヘイ「これが主な指導メニュー。 目通しておいて。」

ラウール「はい。」

ページをめくると、ノートの全ページにびっしりと文字が書かれている。

リョウヘイ「気になるところがあったら言って。」

ラウール「はい…」

見た感じ、僕の光のことを書いている。

こんなにたくさん、僕のために…

……

リョウヘイ「…やっぱり、いや?」

ラウール「…え?」

リョウヘイ「争うの、嫌だよね。」

ラウール「あ…」

顔に出てたか…

ラウール「…はい……いや、です…… 僕、傷つくのも、傷つけるのも、見てるだけなのも嫌なんです…… なのにレンくんは昨日とは人が変わったみたいに怖くなって…」

リョウヘイ「うん。 レン君のことは大丈夫、タツヤに任せて。」

ラウール「…でも……」


リョウヘイ「それにラウール君には、攻撃魔法は教えないから。」


ラウール「……え?」

その言葉に耳を疑った。

争うのに、攻撃はしない…って……?

リョウヘイ「そもそも光には、攻撃するような魔法がほとんどないんだ。 あるとしても目眩しみたいな小さな効果しかない。」

ラウール「たしかに…」

リョウヘイ「だからラウール君には、回復や防御・補助を教えようと思う。 俺がいない時はそのノートを読んで予習・復習をしていてほしい。」

ラウール「わかりました。」


リョウヘイ「ごめんね。 本当はつきっきりで指導したいんだけど、仕事の都合上そうもいかなくて…」

ラウール「…仕事?」

SnowManが仕事じゃないの…?

リョウヘイ「あ、言ってなかったか。 俺ね、街のミドルスクールの先生なんだ。」

ラウール「え、先生…?!」

リョウヘイ「うん。 といっても、生徒はあんまりいないんだ。 元々店の手伝いとかで学校に行く子は少なくて、最近だと魔物も出てるから、危険だって外に出さないようにしてるんだよ。 生徒は6人だけの、小さな学校だよ。」

ラウール「へー。 どんな子たちなんだろう…」

リョウヘイ「よかったら来る?」

ラウール「え…そんな、お仕事の邪魔になりますよ……!」

リョウヘイ「問題ないよ。 むしろ、先生のところをちょっと見せたいなー、なんて。」

そう言ってペロッと舌を出した。

いや可愛いな、何歳だこの人…

ラウール「…じゃあ、見学って感じで。」

リョウヘイ「うん、おいで! 行こう!」

・・・→←第七話 個別特訓と子供の笑顔



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設定タグ:SnowMan , 魔法使いパロ   
作品ジャンル:ファンタジー
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夢幻姫(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます。すみません、書きたいものをすぐに書いてしまう悪い癖がありまして、放置してしまいました…せっかく見つけて読んでくれていたのにすみません_| ̄|○ 近々続きを書きますので、もう少しお待ちください! (8月9日 19時) (レス) id: 5f094c6618 (このIDを非表示/違反報告)
もも - こんにちは。コメント失礼します。私は夢幻姫さんの別な小説を読んでいるものです。最近そちらの小説を書かれていないようなのですが、今後、お話は続いていくのでしょうか?夢幻姫さんのお話はどれも面白いので、もしそうだったら別なのを読みたいと思っています。 (8月9日 19時) (レス) id: c1ab638b45 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻姫(プロフ) - 麻耶さん» コメントありがとうございます!頑張ります!是非楽しみに待っていてください! (2023年5月11日 7時) (レス) id: 5f094c6618 (このIDを非表示/違反報告)
麻耶 - 続き待ってます! (2023年5月10日 23時) (レス) id: 6a6eda54e2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢幻姫 | 作成日時:2022年5月1日 18時

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