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リョウヘイ「他は何もない? 自分が何使いかはわかる?」
ラウール「なに、つかい…?」
聞いたことのない言葉だ。
3人で顔を見合わせ、首を捻る。
リョウタ「それも知らない?」
レン「はい…」
リョウタ「そっか… …リョウヘイ。」
リョウヘイ「うん。 ちょっと待ってて。」
2人は少し離れて何か話している。
話はすぐに終わり、10秒ほどで戻ってきた。
リョウヘイ「3人とも、一緒に来てくれる? ここだと魔物に襲われるかもしれないし。」
コウジ「まもの?」
リョウヘイ「それも含めて、向こうに着いたら教えるよ。 とりあえず、後ろに乗って。」
リョウタ「コウジ君とラウール君は俺と一緒。 レン君はリョウヘイと一緒ね。」
レン「乗るって… これに?」
ラウール「落ちない…?」
リョウヘイ「大丈夫。 ほら、早く早く。」
言われるがまま、俺はリョウヘイさんの後ろに、コウジとラウールはリョウタさんの後ろに乗った。
リョウタ「前の人にくっついてね。 絶対離しちゃダメだよ。 それじゃあ…いくよっ」
辺りが少しキラキラと光ったかと思うと、足が地面から離れた。
レン「わ、あ…!」
リョウヘイ「しっかり掴まっててね。」
俺たちがスピードになれるためなのだろう、箒はゆっくりと進んでいく。
ラウール「すごい…ほんとに浮いてる…」
リョウタ「少し飛ばすよ。」
箒のスピードは少しづつ速くなっていく。
風が頬を撫で、冷たいが気持ちいい。
コウジ「え…!」
ラウール「わぁ…!」
レン「すげぇ…!」
森を抜けて見えた景色に圧倒された。
煉瓦造りの家、整えられた並木に花壇、
そして、
箒に跨り空を飛ぶ人々。
ここでは、箒が一般的な移動手段らしい。
そして1番目につくのは、奥の方に木に囲まれて佇む大きなお城。
白い煉瓦に青い屋根で、よく目立つ。
リョウタ「みんな揃ってるみたいだし、俺の家に行こうか。」
リョウヘイ「そうだね。」
レン「みんな?」
リョウヘイ「向こうに着いたら紹介するよ。」
そしてどんどんと目的の場所に向かっている。
コウジ「あれ? 家って?」
リョウタ「もうすぐ着くよ。 ほら、見えるでしょ?」
レン「え?」
近づいてくるのは、さっき説明したお城。
リョウタ「着いたよ。」
ラウール「こ、こ…?」
リョウタ「うん。 ここが、俺の家だよ。」
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夢幻姫(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます。すみません、書きたいものをすぐに書いてしまう悪い癖がありまして、放置してしまいました…せっかく見つけて読んでくれていたのにすみません_| ̄|○ 近々続きを書きますので、もう少しお待ちください! (8月9日 19時) (レス) id: 5f094c6618 (このIDを非表示/違反報告)
もも - こんにちは。コメント失礼します。私は夢幻姫さんの別な小説を読んでいるものです。最近そちらの小説を書かれていないようなのですが、今後、お話は続いていくのでしょうか?夢幻姫さんのお話はどれも面白いので、もしそうだったら別なのを読みたいと思っています。 (8月9日 19時) (レス) id: c1ab638b45 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻姫(プロフ) - 麻耶さん» コメントありがとうございます!頑張ります!是非楽しみに待っていてください! (2023年5月11日 7時) (レス) id: 5f094c6618 (このIDを非表示/違反報告)
麻耶 - 続き待ってます! (2023年5月10日 23時) (レス) id: 6a6eda54e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夢幻姫 | 作成日時:2022年5月1日 18時