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タツヤさんの「手当てをしよう」の言葉を合図に、みんなが動き始めた。

タツヤさんが持ってきてくれた救急箱で、リョウヘイさんはダイスケさんの腕の応急処置をした。

ヒカルさんはダイスケさんを抱え、別の部屋に寝せに行った。

始終ダイスケさんは、ずっと腕を抑え、時々小さく悲鳴を上げていた。

リョウタさんはお茶を片し、ショウタさんは決闘状を持って自室に入った。


俺たちはというと…

何も出来ず、ただ呆然と、その光景を眺めていた。




その日の夕食時。

集まったのは、タツヤさん、コウジ、ラウール、俺の4人だけ。

ヒカルさんは家に帰り、リョウヘイさんはダイスケさんの看病。

リョウタさんは食事だけ作って、用があると言って出て行った。

ショウタさんは、あの時部屋に入ってから、一度も出て来ない。

食事中会話はなく、カチャカチャと食器の音だけが響く。


食欲が湧かないのか、口を付けずにラウールが席を立った。

コウジも、2、3口だけ食べて出て行った。

俺とタツヤさんの2人きりになってしまった。

俺自身もあまり食べたい気分ではないが、体は正直なため、料理を胃に入れた。

それでも辛くて、スープを一口飲んでからスプーンを置いて席を立とうとした。


と、

タツヤ「レン。」

レン「、」

タツヤさんが呼び止めた。

レン「…はい。」

タツヤ「…ごめんな。」

レン「え…?」

突然謝られて、戸惑う。

レン「え…なんで…」

タツヤ「せっかくお前らが話し合い提案してくれたのに、結局なんの結果も残せなくて、ごめん。」

レン「いや、そんな…! タツヤさんは悪くないですよ…! 俺、まだ、考えが甘かったです… 誰かが全部悪いなんてことはないです…!」

タツヤ「ん、ありがとな。 でも、やっぱり謝らせて欲しい。 お前らの勇気を、無駄にしたんだからな。」

レン「タツヤさん…」

タツヤ「何も行動できなかった。 ヒカルみたいに筋力ないし、リョウヘイみたいに頭も回らない。 言われることも、完璧にはできない。 ほんと…最年長失格だな……」

レン「そんなことないです! タツヤさんはカッコいいですよ! タツヤさんは、急に現れた俺たちのことを、変な目一つしないで面倒見てくれました。 わからないことも丁寧に教えてくれる。 俺はそんなタツヤさん好きです!」

そう言うと、タツヤさんは微笑んだ。

タツヤ「ありがとな、レン。 …なぁ、レン。」

レン「はい。」

タツヤ「お前に、頼みたいことがある。」

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設定タグ:SnowMan , 魔法使いパロ   
作品ジャンル:ファンタジー
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夢幻姫(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます。すみません、書きたいものをすぐに書いてしまう悪い癖がありまして、放置してしまいました…せっかく見つけて読んでくれていたのにすみません_| ̄|○ 近々続きを書きますので、もう少しお待ちください! (8月9日 19時) (レス) id: 5f094c6618 (このIDを非表示/違反報告)
もも - こんにちは。コメント失礼します。私は夢幻姫さんの別な小説を読んでいるものです。最近そちらの小説を書かれていないようなのですが、今後、お話は続いていくのでしょうか?夢幻姫さんのお話はどれも面白いので、もしそうだったら別なのを読みたいと思っています。 (8月9日 19時) (レス) id: c1ab638b45 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻姫(プロフ) - 麻耶さん» コメントありがとうございます!頑張ります!是非楽しみに待っていてください! (2023年5月11日 7時) (レス) id: 5f094c6618 (このIDを非表示/違反報告)
麻耶 - 続き待ってます! (2023年5月10日 23時) (レス) id: 6a6eda54e2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢幻姫 | 作成日時:2022年5月1日 18時

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