alabaster

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リョウヘイ「ダイスケっ？！」

タツヤ「お前何考えてんだよっ！！」

ダイスケ「やっぱり無理なんだよっ、話し合いで解決なんてさっ…」

リョウヘイさんやタツヤさんの止める言葉を無視して、ダイスケさんはキョウヘイさんの前に立った。

ダイスケ「だったら日なんて待たずに、今ここで決着付けるっ」ｼｬｯ

ヒカル「ダイスケっ！！」

腰から剣を抜き、キョウヘイさんに刃を向ける。


ダイスケ「ほら、剣抜けよ王子様っ 俺と闘おうぜっ」

キョウヘイ「……」

ダイスケ「なに？ ビビってんの？ いいとこのお坊ちゃんは剣術なんてのは必要ないってか、」

ﾊﾞｯ

ｷﾞｭｯ!!

ダイスケ「っあ゛…？！」

レン「っ、ダイスケさん…！！」

突然ダイスケさんに何かが飛びつき、剣を持つ腕を締め付けた。

ダイスケ「な、んだこれっ… にん、ぎょう…？」

腕には女の子の人形が付いていた。


リュウセイ「キョウヘイ様に近寄るなっ このピンク頭っ」

そう言うと、リュウセイさんがダイスケさんの前に出た。

リュウセイ「今すぐ剣を下ろせっ さもなくば、お前の腕を折るっ」

ダイスケ「っは… やれるもんならやってみろよっ…」

リュウセイ「忠告はしたからな。 …‘シャーミー、折れ’っ」

ﾊﾞｷｯ!!

ダイスケ「っ？！ ああっ…！！」ﾄﾞｻｯ

音がしてから、ダイスケさんの腕があり得ない方向に曲がった。

ダイスケさんは声を上げ、その場に倒れた。


リョウヘイ「ダイスケっ！！」

ダイスケ「いっ…ああっ……」

リュウセイ「やれるもんならやってみろ… お望み通り、やれるからやったでっ」

ラウール「その人形…！」

ケント「リュウセイはな、人形使いやねん。 この子はお気に入りの人形のシャーミー。 かわええ見た目して剣技も闘技も完璧な武道人形やねん。」

ジョウイチロウ「俺らは悪くないで、こいつの自業自得やっ 後で慰謝料とか請求すんなよっ」

キョウヘイ「…ショウタ。」

ショウタ「っ…」

キョウヘイ「俺らは本気やで。 せやからお前らも、俺らを殺す気で来いっ じゃ、また決闘の日に。」

ﾊﾞﾀﾝｯ


WestBoyzが出てってから、部屋にはダイスケさんの呻く声と、風で木の葉が擦り合わさっている音しか聞こえない。

みんな、下を向いて、何も話さなかった。

何も、話せなかった。

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