検索窓
今日:3 hit、昨日:22 hit、合計:27,791 hit

・・・ ページ20

赤サイド…


召使い「どうぞ…」

キョウヘイ「どうも。」

お茶を持ってきてくれた召使いさんの手と声は、少し震えている。

それはそうだ。敵視している国の王子様が目の前にいるんだから。


リョウタ「失礼ですが、あなたは…?」

人形「キョウヘイ様の付き人のリュウセイです。」

リョウタ「そうですか。 リュウセイ様もお座りになってください、」

リュウセイ「結構です。 座っていては、キョウヘイ様をお守りできないので。 キョウヘイ様も、お茶を口にしてはいけません。 毒が盛られているかもしれないので。」

キョウヘイ「おん、わかった。」

人形を持ったリュウセイという男に声をかけたが、あっさり断られてしまった。

向こうもこちらを敵視しているから無理もない。


ショウタ「毒なんか盛らねぇよ。」

ずっと黙っていたショウタが口を開く。

リュウセイ「あなたが盛らなくても、先程の女が盛っている可能性はあります。」

ショウタ「じゃあ俺が飲む。」

そう言うとショウタはお茶を飲んだ。

リョウタ「ショウタ…!」

ショウタ「大丈夫だよ、そんなのないから。 色と匂いでわかる。」

リョウタ「でも毒味は付き人である俺の仕事…!」

ショウタ「意味のない毒味なんて必要ない。」

リョウタ「っ… ……」

ダメだ…

今のショウタは、周りがなんと言おうと自分が考えたことしか行動できない。

冷静さを失っている証拠だ。


ショウタ「それで、会うことを禁じられて十数年経った今、連絡もなしに何しに来た?」

キョウヘイ「連絡したら会わんやろ。」

ショウタ「突然来て追い払われるって考えなかったわけ?」

キョウヘイ「少なくともお前はそんなことする奴ちゃうやろ?」

淡々と話し始めるショウタとキョウヘイ。

キョウヘイは常に無表情。

幼い頃浮かべていた笑顔は、どこにも見当たらない。

ショウタも、自然とそのような顔になる。


ショウタ「で、何しに来たの?」

キョウヘイ「報告と忠告をしに。」

ショウタ「何の?」

キョウヘイ「東では、SnowManやっけ? 魔物退治のチーム作ったんやってな。 そんで最近新しく3人メンバーを入れた。」

ショウタ「だから何だよ。」

キョウヘイ「俺たちも、同じようにチームを作った。」

ショウタ「…は?」

同じ、チーム…?

話が読めなくて、俺もショウタも言葉を失う。

・・・→←・・・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (32 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
119人がお気に入り
設定タグ:SnowMan , 魔法使いパロ   
作品ジャンル:ファンタジー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

夢幻姫(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます。すみません、書きたいものをすぐに書いてしまう悪い癖がありまして、放置してしまいました…せっかく見つけて読んでくれていたのにすみません_| ̄|○ 近々続きを書きますので、もう少しお待ちください! (8月9日 19時) (レス) id: 5f094c6618 (このIDを非表示/違反報告)
もも - こんにちは。コメント失礼します。私は夢幻姫さんの別な小説を読んでいるものです。最近そちらの小説を書かれていないようなのですが、今後、お話は続いていくのでしょうか?夢幻姫さんのお話はどれも面白いので、もしそうだったら別なのを読みたいと思っています。 (8月9日 19時) (レス) id: c1ab638b45 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻姫(プロフ) - 麻耶さん» コメントありがとうございます!頑張ります!是非楽しみに待っていてください! (2023年5月11日 7時) (レス) id: 5f094c6618 (このIDを非表示/違反報告)
麻耶 - 続き待ってます! (2023年5月10日 23時) (レス) id: 6a6eda54e2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:夢幻姫 | 作成日時:2022年5月1日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。