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その声で、男の人たちは動きを止める。
コウジ「ヒカルさん…!」
コウジを庇うように、ヒカルさんが間に入った。
男性1「ヒカル様…?!」
男性2「なぜそいつを庇うのですか! そいつは西人ですよ!」
ヒカル「たしかにこいつは西人かもしれない。 けどこいつは、昨日ここに来たばかりで、記憶をなくしているんだ。 襲うなんてことはない。 この2人も同じだ。」
男性3「ですが…!」
リョウヘイ「不安にさせてごめんなさい。 でも、本当なんです。 昨日からと日はほとんど経っていませんが、1日共に過ごしたのでわかります。 責任を持って、彼らの安全を保証します。」
リョウヘイさんも話に入る。
男の人たちは、みんな手に持っていたものを下ろした。
タツヤ「出よう。」
タツヤさんの声を合図のように、店を出た。
ここにいるみんなが、もうここには居られないと判断した。
コウジ「ごめんなさい…」
人気のない広場に着くと、コウジは言った。
ダイスケ「だから言ったんだっ しゃべるなってっ」
ヒカル「言葉足らずなんだよっ」
ダイスケ「他になんて言えばいいんだよっ」
タツヤ「落ち着けっ」
みんな、ピリピリしてる…
ラウール「なんで、コウジくんが西人って思われるの?」
リョウヘイ「口調だよ。」
レン「口調?」
リョウヘイ「西人は東人と違って、言葉のイントネーションが変わってるんだ。」
たしかに、初めて話した時、そう感じたのを思い出した。
リョウヘイ「見た目こそ変わらないけど、口調で東人と西人の区別がつくんだよ。」
レン「あ、だから昨日も、コウジがその口調で話したからダイスケさんは…」
コウジ「……」
ヒカル「怖い思いさせて悪い。 もう戻ろう。」
タツヤ「俺とダイスケで騒ぎを抑える、先戻ってて。」
俯くコウジの頭を撫で、タツヤさんとダイスケさんは街の方に歩いていった。
泣きそうな顔をするコウジを抱きしめながら、箒に乗って戻った。
〜
リョウタ「おかえり、早かったね…」
出迎えてくれたリョウタさんは俺たちの顔を見ると、
リョウタ「…今、おやつ用意するね。 部屋行ってて。」
何かを察したのか、あえて何も聞かないでくれた。
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夢幻姫(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます。すみません、書きたいものをすぐに書いてしまう悪い癖がありまして、放置してしまいました…せっかく見つけて読んでくれていたのにすみません_| ̄|○ 近々続きを書きますので、もう少しお待ちください! (8月9日 19時) (レス) id: 5f094c6618 (このIDを非表示/違反報告)
もも - こんにちは。コメント失礼します。私は夢幻姫さんの別な小説を読んでいるものです。最近そちらの小説を書かれていないようなのですが、今後、お話は続いていくのでしょうか?夢幻姫さんのお話はどれも面白いので、もしそうだったら別なのを読みたいと思っています。 (8月9日 19時) (レス) id: c1ab638b45 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻姫(プロフ) - 麻耶さん» コメントありがとうございます!頑張ります!是非楽しみに待っていてください! (2023年5月11日 7時) (レス) id: 5f094c6618 (このIDを非表示/違反報告)
麻耶 - 続き待ってます! (2023年5月10日 23時) (レス) id: 6a6eda54e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夢幻姫 | 作成日時:2022年5月1日 18時