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赤サイド…
ショウタの部屋〜
リョウタ「ショウタ。」
ショウタ「…」
リョウタ「ショウタ。」
ショウタ「…」
月をぼーっと眺めているショウタ。
こちらの声は聞こえていないようだ。
リョウタ「ショウタ。」
ショウタ「わっ… …あ、リョウタ…」
肩を揺さぶるとやっと我に帰った。
リョウタ「これ、明日までに提出するからサインして。」
ショウタ「あ、うん…」
でも、まだどこか上の空。
リョウタ「…ショウタ。」
ショウタ「ん？」
リョウタ「ボーッとしてるけど、何か考え事？」
ショウタ「あー… まぁ、そんなとこ。」
リョウタ「あの3人の力のこと？」
ショウタ「それもある。」
リョウタ「魔物がどこからくるのか？」
ショウタ「それもある。」
リョウタ「じゃあ… …“あの子”のこと？」
ショウタ「……」
当たったな。
リョウタ「大丈夫、なんて保証はないけどさ。 きっと、なんとかなるよ。」
ショウタ「…うん…… はい、書いたよ。」
リョウタ「はい、確かに受け取りました。 明日も早いし、もう寝な。」
ショウタ「そうする。」
リョウタ「おやすみ。」
ショウタ「おやすみ。」
受け取った資料を手に部屋を出る。
…ああは言ったけど、やっぱり不安。
割れたガラスが元には戻らないように、
一度入った亀裂は、そう簡単には治らない…
青サイド…
嘘をついた。
3人のことは、それほど悩んでない。
“あいつ”のことも、最近諦め始めている。
考えていたのは、魔物の正体。
みんなは気付いてないけど、俺は知ってる。
魔物がどこからくるのか。
誰の手によって生まれているのか。
でも、こんなこと言えない。
言いたくない。
それこそ、何か大事なものが壊れそうで、
怖い。
もう、失いたくない…
あんな思いしたくないし、させたくない…
だから俺は、このことは言わない。
みんなが気付くまで黙っていることを決めた。
生まれた時からずっと一緒のリョウタにも隠すのは少し苦痛だが、
こればっかりは仕方ない。
流石に眠くなってきたので電気を消し、ベッドに入った。
昔のように、3人で手を繋いで眠りたい…
なんて思いは、気のせいだと言い聞かせ目を瞑った。
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夢幻姫(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます。すみません、書きたいものをすぐに書いてしまう悪い癖がありまして、放置してしまいました…せっかく見つけて読んでくれていたのにすみません＿|￣|○ 近々続きを書きますので、もう少しお待ちください！ (8月9日 19時) (
レス) id: 5f094c6618 (このIDを非表示/違反報告)
もも - こんにちは。コメント失礼します。私は夢幻姫さんの別な小説を読んでいるものです。最近そちらの小説を書かれていないようなのですが、今後、お話は続いていくのでしょうか？夢幻姫さんのお話はどれも面白いので、もしそうだったら別なのを読みたいと思っています。 (8月9日 19時) (レス) id: c1ab638b45 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻姫(プロフ) - 麻耶さん» コメントありがとうございます！頑張ります！是非楽しみに待っていてください！ (2023年5月11日 7時) (レス) id: 5f094c6618 (このIDを非表示/違反報告)
麻耶 - 続き待ってます！ (2023年5月10日 23時) (レス) id: 6a6eda54e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢幻姫 | 作成日時：2022年5月1日 18時
