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第一話 産まれた世界 ページ2

森〜


「う、ん…… ……ん? ここは…どこだ……?」


目を覚ましたら、俺は、森の中にいた。

木々の隙間から光が差して眩しい。

辺りからは鳥の囀りも聞こえる。


ここがどこなのか、俺には見当がつかない。

少し歩いてみようか。

そう思って立ち上がろうとすると、足に何かがぶつかった。

見ると、人が1人倒れている。いや、眠っているという表現が正しいだろうか。

金とも銀とも言えぬ不思議な髪色をした、顔の整った少年が、寝息を立てていた。

周りをよく見ると、右側に、木にもたれかかるように、もう1人、茶髪の男が眠っていた。


もちろん、俺はこの2人を知らない。

いや、思い出せない。

なんとか回る頭で考えてみても、

思い出せるのは、“レン”という自分の名前だけ。

自分はどこから来て、何をしていて、どうしてここにいるのか、なんて、全然思い出せない。


「うーん…」

茶髪の男が目を覚ました。

しばらくボーッとしていたが、頭が冴えてきたのか、こちらに気付いた。

茶髪「ここ、どこや…? …あれ、君は…?」

レン「俺はレンです。 どこだかは、俺もわかりません。 気が付いたらここにいて、自分の名前以外覚えていないんです。」

茶髪「そうなんや。 俺もやなぁ、コウジって自分の名前しか覚えてへん。」

コウジと名乗る男は、聞いたことのない(これも覚えてないだけかもしれないが)口調で話す。


コウジ「その子は?」

レン「わかりません。 多分、同じような状況かと。」

コウジ「そっかぁ。 起こそうかなぁ。」

レン「その方がいいかもしれませんね。」

もしかしたら、この少年は何か知っているかも。

そう思い、体を揺さぶる。


少年「ん、…? んー…なにー…?」

目を擦り、少年は体を起こす。

少年「…あれ? ここどこ…?」

コウジ「よかったぁ、目覚ましてくれたわ。」

少年「うえ…?! 近い…! てか、誰…?」

コウジ「あぁ、ごめんごめん!」

顔を近づき過ぎたせいで驚かせてしまい、慌てて離れる。

レン「俺はレン。 君は?」

少年「え? えっと、確か… ラウール…」

コウジ「ほへー、かっこええ名前やなぁ。 俺はコウジ! よろしくな!」

ラウール「あ、うん、よろしく…?」

コウジのテンションについていけず、少々戸惑う。

・・・→←プロローグ



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設定タグ:SnowMan , 魔法使いパロ   
作品ジャンル:ファンタジー
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夢幻姫(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます。すみません、書きたいものをすぐに書いてしまう悪い癖がありまして、放置してしまいました…せっかく見つけて読んでくれていたのにすみません_| ̄|○ 近々続きを書きますので、もう少しお待ちください! (8月9日 19時) (レス) id: 5f094c6618 (このIDを非表示/違反報告)
もも - こんにちは。コメント失礼します。私は夢幻姫さんの別な小説を読んでいるものです。最近そちらの小説を書かれていないようなのですが、今後、お話は続いていくのでしょうか?夢幻姫さんのお話はどれも面白いので、もしそうだったら別なのを読みたいと思っています。 (8月9日 19時) (レス) id: c1ab638b45 (このIDを非表示/違反報告)
夢幻姫(プロフ) - 麻耶さん» コメントありがとうございます!頑張ります!是非楽しみに待っていてください! (2023年5月11日 7時) (レス) id: 5f094c6618 (このIDを非表示/違反報告)
麻耶 - 続き待ってます! (2023年5月10日 23時) (レス) id: 6a6eda54e2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢幻姫 | 作成日時:2022年5月1日 18時

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