・・・ ページ5
〜
10分後、全員で闘技場に戻る。
既に真ん中にリュウセイさんが立っていて、他の人たちは見物席に座っていた。
リュウセイ「はよしろやっ、時間も守れんマイペースな東共がっ」
ダイスケ「あ？ 前遅れたのはどこの誰だよっ、このガキっ」
ダイスケさんが睨みながら真ん中に行く。
試合中は入れないため、俺たちも見物席に座った。
リュウセイ「お前か… その腕で何ができるんや？ピンク頭っ」
ダイスケ「こんなの何ともねぇよチビっ」
リュウセイ「お前のがチビやろっ、クソ短気っ」
ダイスケ「短気はお前だろっ」
試合が始まる前から言い争う2人。
何か、言って良いのか悪いのか…
リョウタ「あの2人、似てるね。」
タツヤ「それな。」
あ、言うんだ…
東審判「これより、1戦目を開始します。 東から、所属団体・魔法・名前の順に言ってください。」
ダイスケ「SnowMan、花使い、ダイスケっ」
リュウセイ「WestBoys、人形使い、リュウセイっ」
西審判「それでは…始め！」
審判の合図と同時に、鐘が鳴った。
リュウセイ「‘シャーミー、殴れ’っ」
リュウセイさんの言葉に反応して、人形がダイスケさん目掛けて走り出す。
白い小さな手を硬い拳に変え、ダイスケさんの腹に伸ばした。
ダイスケ「‘花よ、眩ませ’っ」
手から無数の花弁が飛び出し、人形を包み込む。
人形は対象が見えなくなったのか、止まって動けなくなった。
リュウセイ「‘シャーミー、散らせ’っ」
そう唱えると、今度は腕や足を大きく回し、花弁を散らした。
また視界にダイスケさんが映る。
リュウセイ「‘シャーミー、蹴ろ’っ」
高くジャンプして助走をつけ、ダイスケさんの腕を蹴った。
しかも、折れている方の。
ダイスケ「いっ、！！」
痛むのか、一瞬体が倒れかけた。
でもすぐに踏ん張り、また花弁を撒く。
それをまた散らし、撒き、散らし…の繰り返し。
時間が経つだけで、互いが何かを得る気配が全くない。
ラウール「ダイスケさんはもちろんだけど、あの人形使いさん強いね。」
コウジ「おん、さっきからずっと同じとこぐるぐるしとる。」
リョウヘイ「これ…」
ヒカル「…」
俺たち3人が2人の争いを眺めている中、5人は顔を見合わせた。
レン「？」
怒っているような5人の顔を見て、最初は疑問に思ったが…
その後にダイスケさんと人形使いの人の動きを見て、察した。
レン「わざと長引かせてる……？」
続く
お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←・・・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 89人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夢幻姫 | 作成日時：2023年9月20日 20時
