・・・ ページ4
〜
タツヤ「で、問題は誰が誰と対戦するかだ。」
紙を広げ、みんなで覗く。
ヒカル「一番最後にキョウヘイがいるから、お前ら3人はここだ。」
コウジ「はいっ」
リョウタ「1戦目はリュウセイ…付き人の人形使いか。」
リョウヘイ「最初から厄介だな…」
あの人形、武道を叩き込んでいるって言ってたな…
ほぼ力技の魔法に勝てる魔法…
ダイスケ「俺がいくっ」
「っ？！」
ダイスケさんはギプスを外し、腕を大きく回した。
リョウヘイ「ちょ、ダイスケ！ 外しちゃダメだよ！」
タツヤ「まだ完治していない。 お前は後に回すからそれまで温存していろ。」
ダイスケ「そもそも、俺があいつに吹っかけて折れたんだ。 自分の尻拭いは自分でする。 あいつと、ちゃんと戦いたいんだっ」
ラウール「ダイスケさん…」
俺はタツヤさんの意見に賛成だ。
複雑に折れた腕は、魔法や薬で半年間治療しても、まだ治りきっていない。
最後の方にして、それまでにこちらが勝利を手にする方が、絶対に安全だ。
ショウタ「…負けた時の言い訳は聞かないぞ。」
ダイスケ「ここまで強気に出て、言うわけないでしょ？」
ショウタ「…なら、1戦目はダイスケだ。」
ヒカル「ショウタ…！」
ショウタ「本人がやりたいって言ってんだ。 好きにさせろ。」
ヒカル「はぁ…わかったよ。」
1戦目は、ダイスケさんに決まった。
タツヤ「じゃあ次、2戦目。 えっと、シュンスケ…？」
コウジ「たしか、ピンクの襟巻きしてた人ですよね？ 背高い。」
シュンスケ…あの人か。
あの人の目、嫌に気になるんだよな…
リョウタ「魔法については何も書かれてないね…」
ダイスケ「教えてやるって…これじゃ何にも決められねぇじゃん…」
リョウヘイ「今夜は時間が経てば曇って星が見えなくなるかも…俺がいくよ。」
ヒカル「頼んだ。 じゃあ俺は、3戦目にケントって奴と戦う。」
タツヤ「どのくらいから曇りそう？」
リョウヘイ「目安だけど…5戦目あたりかな？」
タツヤ「なら俺は5戦目にしたい。 どっちか4戦目いける？」
リョウタ「俺いくよ。」
タツヤ「ありがとう。 リョウタが4戦目にジョウイチロウと。 俺が5戦目にカズヤとね。」
リョウヘイ「ショウタ、6戦目にダイゴさんとね。」
ショウタ「おう。」
淡々と決めていくな…
さすが、国の英雄たち…
俺もちゃんと、認めてもらえる英雄に…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 89人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夢幻姫 | 作成日時：2023年9月20日 20時
