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ページ10

ラウールサイド


夕ご飯を食べ終わり、こーじくんがお風呂に入っている間に食器を洗っていたら、スマホから着信音が鳴った。

相手は阿部ちゃん。

珍しいな、どうしたんだろう…

ピッ
ラ「もしもし?」

阿『もしもしラウ? めめまだそっちにいる?』

ラ「え?めめ? いや、とっくに帰ったけど…」

阿『嘘…』

ラ「…阿部ちゃん?」

阿部ちゃんの声は、今にも消えてしまいそうなくらい弱々しかった。

ラ「めめがどうかしたの?」

阿『まだ、帰ってなくて…』

ラ「え…?!」

俺はリビングの時計を確認した。

現在時刻は21時過ぎ。

めめが俺たちの家を出たのは19時半頃で、もう2時間近く経っている。


ラ「でも、確かにそのくらいの時間にめめは帰ったよ?」

阿『そっか…』

ラ「何か連絡は? 途中で寄るところあって遅くなるとか…」

阿『ううん、ない。 その時間までは連絡取り合ってたんだけど、急にLINEも電話も繋がらなくなって…』

阿部ちゃんラブなめめが、阿部ちゃんからの連絡を長時間放置するわけがない。

阿『もしかしたら、何か事件に巻き込まれたんじゃないかって、心配で…』

事件…巻き込まれる……

その言葉で、心臓が強く鳴った。

阿『どうしよう、ラウ…』

ラ「っ…」

阿部ちゃんも考えていることは同じなのか、スマホ越しでも、声の震えや鼻を啜る音で、不安なのが伝わる。

ラ「今そっちに行く。」

阿『え…?』

ラ「一応戸締りしておいて。 着いたら連絡するから。」

阿『ラウ…』

ラ「大丈夫。 1人じゃないよ。」

阿『っ… …うんっ…ありがとうっ……』

通話を切り、出かける支度をした。


康「上がったでー…って、どこ行くん?」

ラ「阿部ちゃんち。」

康「何で?」

ラ「めめがまだ帰ってないんだって。」

康「え?!」

こーじくんに説明したら、俺と同じように驚いた様子を見せた。

ラ「阿部ちゃん、不安がってたから。 1人にしたくないんだ。」

康「…やったら、俺も行く。」

こーじくんは急いで上着を羽織った。

康「今ふっかさんにも連絡してみるわ。」

ラ「うん、ありがとう。」

2人で連絡を取りながら、阿部ちゃんの家に向かった。


この日から、平和だと思っていた当たり前の日常が、

一気に崩されていく……

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作者名:夢幻姫 | 作成日時:2023年8月6日 8時

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