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会長と呼ばれた、初めに会話していた生徒が、地面に転がるペンを手に取る。
さっきまで持っていたはずのそれは、真っ二つに割れていた。
よく見ると舘さんの靴には、同じ色のインクがついている。
そうか、これで攻撃されそうになったのを、舘さんは蹴って守ったのか…
生徒1「このスピードについてくれるなんて、すごい視力の持ち主ですね。 ま、自分の時には効かないみたいですけど。」
溢れるインクを地面に全て垂らした後、ティッシュで包み、ペンケースにしまった。
生徒4「溢れないの？」
生徒1「溢れるよ、応急処置。」
生徒3「大丈夫か？」
生徒2「うん、ありがとう。」
生徒5「ねぇ、もうバレちゃったんじゃない？」
生徒6「そうみたいだねぇ。」
なぜか楽しそうに会話する6人。
その笑顔が、恐ろしかった。
俺は舘さんを抱え、距離をとった。
照「何か、アンケートとは別の用があんのか？」
生徒1「あぁ、失礼。 頭の悪い百花の学生にはきちんとした説明が必要ですよね。」
そうやって鼻で笑う。
なんだこいつ、ムカつく…！
生徒1「あなた方がSnowManなのは調査済みです。 そちらも、僕たちがどこの誰なのかは、察しがつくでしょう？」
照「優等生の集まりの上に立つ生徒会が、暴力行為なんていいのかよ。」
生徒1「先程も言いましたように、これは正当防衛です。 そちらが先に蹴り、服を脱がせるなんて卑猥な行為をしたから、必死に抵抗しただけですよ。」
ズボンの裾についた砂埃を払いながら、こちらに近づく。
生徒1「とりあえず、軽く自己紹介でも。 初めまして、百花男子高等学校SnowMan様。 我々は
照「っ、抹消…？」
生徒1「ですが、全員が揃わないと難しいですね… 今回はこれでおしまいです。 また機会がありましたら、その時に決着をつけさせていただきます。」
そう言って、その場から離れようとした。
照「あ、おい…！」
生徒1「止めないでくださいよ面倒くさい。 まぁ次のために、僕たちの名称でも覚えておいてください。」
振り返り、にっこり笑った。
生徒1「我ら“SixTONES”は、悪の塊SnowManを敵に回し、世間から抹消することを、誓わせていただきます。 …では、また。」
そしてそのままいなくなった。
照「…SixTONES……」
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作者名：夢幻姫 | 作成日時：2023年8月6日 8時
