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そんな俺でも中学を卒業して義務教育終了。
卒業式に出られず、いつもの通り家で過ごしていた時、両親に言われた。
『高校に行ってみない？』
あまりにも突然だったから、整理ができなくて、え？だと聞き返したら、
父「近くに、百花高校があるのはわかるか？」
佐「、…うん……」
父「そこに、通わないか？」
佐「……え？」
父「治安は悪いけど、人が少なくて過ごしやすいと思うんだ。」
佐「…でも……」
母「無理にとは言わない。 大介自身で決めて。」
佐「…… …行く……」
母「本当…？！」
佐「うん…」
父「じゃあ二次募集の時に聞いてみよう。」
その後は逃げるように部屋に行き、ベッドに潜った。
本当は行きたくない。
でも、今までずっと俺のことを1番に考えてくれた両親の提案を無かったことにしたくなかった。
それに、もしかしたら変われるかもしれない。
少ない希望だけど、それに賭けて、高校進学を決意をした。
二次募集はなかったけど、両親が学校側に頼んで、入学することができた。
そして入学式当日…
佐「…え……？」
今年の入学生は計50人ほどで、各クラスに十数人の生徒がいるはずなのに…
式の時間が過ぎても、俺以外の生徒が来る気配がない。
しばらくして先生が来た。
先「ごめんな、生徒が来なくてな。 式は各クラスでやることになった。」
なんだそれ。
人と関わる必要がないから安心したけど、いないはいないで拍子抜ける。
軽く自己紹介と学校の説明をして、先生は職員室に戻っていった。
教室を出る時に先生が“見学がてら校舎内を歩ったらどうだ”と言ったが、そんな気ない。
ぶっちゃけもう帰りたい。
期待してたわけじゃないけど、せめて1人……
……
佐「…帰ろ。」
席を立った瞬間、
ｶﾞﾗｯ…
佐「っ、」
教室の戸が開き、同じ制服を着た人が2人入ってきた。
生徒1「やだ…」
生徒2「終わったら迎えに来るから。」
生徒1「…」
生徒2「帰りにお菓子買うから。 ね？」
生徒1「…わかった。」
そう言うと、黒髪の方の生徒は教室を出ていった。
残った茶髪の生徒は、フードを深く被り大きめのマスクをしている。
少し教室をキョロキョロ見渡すと、俺と目が合った。
佐「…、」
生徒1「……」
しばらく目が合ったままお互い動けない。
俺は今にも心臓が飛び出そうだった。
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夢幻姫(プロフ) - たわしさん» ご注文承りました！楽しみに待っていてください！ (8月3日 18時) (
レス) id: 5f094c6618 (このIDを非表示/違反報告)
たわし(プロフ) - ふっかさん以外が不良に捕まっちゃって、ボコボコにされてふっかさんがキレて不良をボコボコにするお話が見たいです！良ければお願いします！ (8月3日 18時) (レス) @page39 id: 504ea1ad1c (このIDを非表示/違反報告)
夢幻姫(プロフ) - はてなさん» ご注文承りました！ありがとうございます、楽しみにしていてください！頑張ります！ (7月29日 22時) (レス) id: 5f094c6618 (このIDを非表示/違反報告)
はてな - 不良に追われる少年をみんなが助けようとするけどあべちゃんが捕まっちゃって皆がキレるようなことして不良がぼこぼこにされるお話みたいですっ､キレるようなことは夢幻姫さんにお任せでいいですか？いつもいろんな小説楽しみにしてますっ！！頑張ってください (7月29日 21時) (レス) id: f01603c33d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢幻姫 | 作成日時：2023年5月1日 20時
