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「…やめるの？」
照「……」
「じゃ、俺もやーめよ。 受け止めて。」ﾊﾞｯ
照「え…ちょ、わっ！！」
ﾄﾞｻｯ
突然手を離して落ちてきた男の人を慌てて受け止める。
「サンキュー。」
照「何なんすかもー…」
「だって俺が死ねば君が殺人罪になっちゃうかもでしょ？」
照「それは、そうかもしれないけど…」
「…一石二鳥。」
照「…え？」
「君が死ななかったから、俺が助かった。 一つの命捨てなかったから、二つの命が今もこうして生きている。 どう？一石二鳥でしょ？」
照「っ……」
初対面の人にこんなこと思うのは失礼だけど、この人は変だ。
他人の命のために、自分の命まで犠牲にしようとするなんて…
でも、この人に言うべき言葉は一つだ。
照「…ありがとうございます。」
「いーえ。」
「なぁ。」
外に出て、別れを告げて帰ろうとしたところで止められた。
照「、はい？」
「何があったかは知らないけどさ、死にたいくらい辛いことがあったんだよね。」
照「…まぁ、はい。」
「だったら、俺が楽しませてあげるよ。」
照「…え？」
「苦しんだ分、その何倍もの幸せを君にあげる。 俺の周りにも君みたいな人がたくさんいたんだ。 でもそいつらはみんな、それぞれの希望を持って今も生きてる。 君にも、希望を持って生きてもらいたいんだ。」
照「……」
「ははっ、底辺校の生徒が何熱く語ってんだって話だよな。 じゃ、気をつけて帰れよ。」
照「あ、はい… ありがとうございました…！」
男の人はひらひらと手を振って去っていった。
家に帰ってから、男の人が着ていた制服の特徴から調べ、“百花男子高校”の生徒だということを知った。
二学期が始まり、そこに通うと担任の先生に言った。
学校の状態があまりにも…だから先生は止めたが、俺が曲げないとわかると折れてくれた。
通いたい理由はただ一つ。あの人に改めてお礼を言うためだ。
そして、俺に生きる希望をくれたあの人のそばで生きたかったから。
あいつらは相変わらずだが、もうどうでもいい。
とにかく今は、あの人の元へ行くために勉強した。
入試内容はレベルが低すぎてちょっと不安になったが…
無事合格して、あの人と入学式に再会。
あの人の声がなければ、俺はきっと今頃墓の中にいた。
あの人の声に、言葉に、命だけじゃなく心も救われた。
恩を返すため今もあの人の…
深「照、行くぞ。」
照「おう。」
ふっかの隣で生きている。
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夢幻姫(プロフ) - たわしさん» ご注文承りました！楽しみに待っていてください！ (8月3日 18時) (
レス) id: 5f094c6618 (このIDを非表示/違反報告)
たわし(プロフ) - ふっかさん以外が不良に捕まっちゃって、ボコボコにされてふっかさんがキレて不良をボコボコにするお話が見たいです！良ければお願いします！ (8月3日 18時) (レス) @page39 id: 504ea1ad1c (このIDを非表示/違反報告)
夢幻姫(プロフ) - はてなさん» ご注文承りました！ありがとうございます、楽しみにしていてください！頑張ります！ (7月29日 22時) (レス) id: 5f094c6618 (このIDを非表示/違反報告)
はてな - 不良に追われる少年をみんなが助けようとするけどあべちゃんが捕まっちゃって皆がキレるようなことして不良がぼこぼこにされるお話みたいですっ､キレるようなことは夢幻姫さんにお任せでいいですか？いつもいろんな小説楽しみにしてますっ！！頑張ってください (7月29日 21時) (レス) id: f01603c33d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢幻姫 | 作成日時：2023年5月1日 20時
