貴方は愛を誓いますか？【SLH】【antsa】【短編集】

2人の約束(SHIRAHAN) ページ27

恋人が出来たら、進み方なんて人それぞれだ。
2人のゴールまでが早い人もいれば遅い人も。
戯れまで早い人や遅い人。人それぞれというこ
とが当たり前。けど私たちはそのうちの後者。

｢…はぁ…｣

周りからはまだなの？なんて焦らされるし、で
も彼は大切にしたいって言ってくれる。その気
持ちは嬉しいのだが、もう3年。そろそろ考えて
ほしいというのもある。

｢遅い、かぁ…｣

彼らの人気が爆発的に伸びていることは嬉しい
のだが、構ってくれる時間が減るとやはり寂し
いものである。そしてまた、不安になる。

｢しらくんのばかっ…｣

私以外誰もいない部屋で呟いたところで、この
部屋には虚しさだけが残るだけ。こんな気持ち
ふわって消えちゃえばいいのになぁ…。

S｢ただいまー｣

｢…っ！？｣

早く帰ってきたことに動揺を隠し切れない私。
それとは反対に部屋のドアはいとも簡単に開い
てしまう。立っていたのは仕事で忙しいはずの
彼、しらくんこと、しょーたくんだった。

S｢えっ、A？泣いてるの？大丈夫！？｣

｢お、おかえり！大丈夫だよ！｣

声が震える。全然大丈夫なんて状態じゃない。
本当は不安で押しつぶされそうだった。

S｢…不安にさせちゃったね、ごめん、｣

謝りながら私を優しくそっと抱き寄せたしらく
んは、とてもかっこよくて、温かくて…。

｢…不安だよ、ばかぁっ…｣

つい本音が零れてしまう。こんな私が嫌いだ。
でも、しらくんは黙って先程よりも強く、ぎゅ
っと抱きしめてくれる。優しすぎるよ、ほんと

｢しらくんは､私を選んでくれたっ､でも本当に
それが､しらくんにとっての､正解なの…？｣

優しいからこそ不安になる。貴方にとっての私
は、ただの邪魔者なんじゃないのかって。

S｢正解だよ。それ以外ありえないから。｣

しらくんの声は真剣で、なおかつ正解を肯定す
るような言葉だった。私の心は単純なのかもし
れない｡その言葉を聞いただけで安心している。

S｢週末、行きたいところがある。Aと。｣

｢私と、行きたいところ…？｣

S｢…約束。誓うから。｣

“約束”。そのワードで思い出した。きっと、あ
の日の約束。私の方が忘れちゃってた､ごめん。
私が望んでたあの場所で、誓ってくれるんだね

｢…楽しみにしてる｣

S｢任せといて｣

私の不安なんてすぐに吹き飛ばしてくれる。他の誰よりもカッコイイ、私の彼氏。今は、ね？

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ネタ切れしんどい。彼氏ほしい()

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