貴方は愛を誓いますか？【SLH】【antsa】【短編集】

無理は禁物(mst) ページ21

Aサイド ※同棲＆メンバー設定

メンバーと練習が終わったあと飲みに行って、
盛り上がっていた。その時からまぁ体調がおかしいことには気づいていたんだけど隠して最後までタシアでの飲み会を楽しんでいた。

まり｢じゃあまた｣

会計も終わり、少し話してから皆と解散をする｡
その帰り道での出来事だった。

ま｢A、背中乗って？｣

｢え、なんで？｣

ま｢体調おかしいんでしょ？｣

体調がおかしいのは事実だから素直に甘えるこ
とにしよう。私よりも大きな背中に寄りかかる｡

｢…楽。｣

ま｢だろうね笑家着くまで寝てていいよ？｣

我慢する必要がなくなったからなのか、余計に
気が抜けて力が入らなくなる。そして重い瞼を
閉じて、気がづけばもうお家だった。

｢ま、さと…？｣

ま｢タイミング良く起きたね、おはよ笑｣

ふと時計を見ると深夜の1時を指していた。

｢いつから、気づいてたの？｣

上手く隠せてたと思うんだけどなぁ…と呟くと、
不満がありそうな表情で私を見た。

ま｢わりと最初から。飲んでる時からでしょ。｣

｢う、ほんとに最初の方じゃん…｣

はぁ、と大きなため息をつきながらもまさとは
ベットに運んでくれた。優しい。

ま｢練習のあとは、たまに体調崩すし。｣

｢それは踊り手に向いてないってことか｣

ま｢違う違う！逆に何でか分からないの？｣

逆に理由があるの？分からないんですけど…

ま｢無茶しすぎ｡ほぼ休憩なしで踊ってたら､誰だ
って体壊すよ｡あれだけ止めてるのに､いつも。｣

…まさとの言う通りかもしれない。いつも体調崩
すのは頑張りすぎた時。みんなに置いてかれる
のが怖くて、みんなに釣り合いたくて…。

ま｢俺らはAが居ないと成り立たないの！体
調悪い時も我慢するし､ほんと心配だよ？｣

｢でも！あれくらいやらないと…私は、｣

ま｢Aは充分頑張ってる。だからお願い…無
理しないで。我慢しないで？A…｣

まさとくんは力なく私を抱きしめた。私が落ち
着く匂い。大好きな匂い。支えられてきた…

｢…ごめん。好き。｣

ま｢このタイミングで…？笑｣

｢まさとから伝わってきたの、それが好き…｣

自分でも何言ってるのか分からなかった。けど
思ったことをそのまま伝えた。するとまさとは
優しく微笑んで、私のおでこにキスをする。

ま｢次無茶したら許さないから｣

｢気をつけます｣

私は自分なりのペースで歩むことにした。私の
大切な恋人に心配かけたくないからね。

だから大丈夫(ron)→←風邪の時くらい(mrn)

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