貴方は愛を誓いますか？【SLH】【antsa】【短編集】

・続き(SHIRAHAN) ページ19

｢やっぱりAは幼いね｣

作ったご飯を二人で食べている時、聞き覚えの
ある言葉を言われた。んぇ？と、間抜けな応答
だったからか、くすっと笑った彼。

｢いや、辛いのは無理！しらくんが大人なの！｣

S｢Aの方が年上なのにね…笑｣

高校で図書室の管理をしていた頃に懐いていて
くれた生徒。白濱くん。卒業したあと、白濱く
んが会いに来てくれたんだよね。

『卒業おめでとう。』

S｢ありがとうございます。｣

『…気になる子には告白したの？』

S｢卒業したから会いに来たんですよ。｣

卒業したから会いに来たなんてカッコつけて。

S｢1人の男として伝えたくて。ずっと好きでし
た。好きとかレベル超えて愛してます。｣




｢…好きレベル超えて愛してるんでしょ？｣

S｢やめて！？恥ずかしいから！！｣

本人曰く、あの告白の言葉は今思うとめちゃく
ちゃ恥ずかいらしい。私は嬉しかったけどね。

｢高校生で大人に愛してるとか、大人ね？｣

S｢…それくらい想ってたんよ｣

しらくんがスプーンが持ちながら恥ずかしそう
に顔を隠す。えぇ、可愛いんやけど。

｢そーゆーところはしらくんの方が子供やね｣

S｢それはまぁ、認めるよ…｣

そんなこんなでご飯を食べ終えて、食器を二人
で片付けてくつろぎタイム。

｢しらくんしらくん！ぎゅーして！！｣

S｢はいはーい、おいでー｣

しらくんの胸元に勢いよく飛び込むと、ご飯出
る！って怒られたけど、離れようとすると離れ
るのはダメって言われるの。ほんと可愛い。

S｢Aは色仕掛け？上手いよね｣

｢えー、言い方が嫌なんだけど…笑｣

S｢色仕掛けっていうか、焦らし？｣

ほんと危ない表現やめてほしい。危険です。

S｢そこらへんは歳上を感じる。｣

｢やめなさい｣

でも言われてみれば、普段生活ではしらくんの
方が大人っぽいけど、そういうことは私の方が
積極的？なのかもしらんなぁ…。

S｢…叶わない恋だと思ってた｣

先程までの空気とは一変。しらくんの瞳がその
変化をあらわしていた。真剣で…綺麗な。

S｢でも、叶わない恋なんてないって言ってくれ
たから伝えられた。本当に感謝してる。｣

｢ううん。伝えてくれてありがとね。｣

私はしらくんの髪の毛に指を絡ませた。

S｢好き。愛してる。これからも。｣

｢愛してもらわなきゃ困るよ｣

S｢それもそうだね、｣

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禁断の恋シリーズはこれにて終了です！
次は何の短編集書きましょうかね…

風邪の時くらい(mrn)→←叶わない恋？(SHIRAHAN)

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