[ △ ] Your Song

_two [ Yside ] ページ3

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何気なくショッピングモールを歩いていたら、
前にいた女の子のポッケから何かが落ちた。

駆け寄って拾ってみるとワイヤレスイヤホンだった。

ん、、なんか音漏れしてる。
聞き覚えあるな〜…
そう思って、女性の物だしと付けはせずに耳に近づけてみると、
まさかの俺らの曲だった。

女性のイヤホンを耳に当て目を見開く男がいるなんて
傍から見たら通報沙汰だと焦り始めて、慌てて彼女に駆け寄る。

「あ、これ落としましたよ、」

と言うとぱっとこちらに振り向いて、

『っ？、あ！ありがとうございます、』

彼女の顔を見て心に浮かんだのはひとつ。



何この子、可愛い



後ろ姿からもう分かっていたけど、
声も顔も全て愛らしい。

って、めっちゃ見つめてくるじゃん。
すっごい不思議そうな顔で。
まぁそりゃあそっか、俺らのファンだよね、多分。

眉をひそめて、瞳を輝かせて子犬みたいに見てくる。
ちょっと照れるんだけど…


「、どうかしました？」

『、！い、いや、なんでもないです、、』

「すごいまじまじと見つめられてビックリしちゃいました、」

『あ、は、恥ずかし、
すみません、！』

「いえいえ！」

『ありがとうございました！
失礼します、！』

「ぁっ、」

誤魔化すかのようにぷいっと振り返って
足早にどこかへ行ってしまった彼女。

せめて名前くらい聞いておきたかったのに…

とりあえず、


ぱちぱちなおめめ
背ちっちゃい
さらさらな髪の毛
ハスキーな感じの声


このキーワードで覚えておいた。

またどっかで会えるかな、




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