[ △ ] Your Song

_thirty-six ページ37

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『ただいま〜！』

空腹に耐えながらの仕事を終わらせて、
この後の予定もあるからるんるんで家に帰ってきた。
定時帰り＋洋平さんとか最高でしょ！

『つむちゃんつむちゃん！
今日あのお兄さんとご飯行くんだ〜！』

「みゃー、」

へーそうなんだ、と言わんばかりの無関心な声で鳴かれた。
まああの嫌い様だったしそりゃあそうだよね。

まだ予定まで1時間くらい余裕があるから、
まずは少しだけ食べれなかったサンドイッチを頬張る。
とはいえ後でご飯行くんだし何口かだけど。

よし、気合い入れて可愛い服に着替えて
メイクも直して髪も巻いちゃおっかな。

最近湿度が上がってきて蒸し暑いことが多いけど、
夜はまだまだひんやりしてるからな〜、、
長袖長ズボンでも平気かな。

ふんわりとした袖のブラウスに下はシェフパンツにした。
今までそんなに着てこなかった組み合わせだけど意外といいかも知れない。

少し大きめのグリッターのアイシャドウをぱぱっと上から重ねて、
リップもコーラルピンクのグロッシーな物に。

今日はメイクの調子がいい気がする。
これで洋平さんにも自信を持って顔を合わせられそう。

髪も巻いて、ショルダーバッグを肩にかけて、
キツくない香水も少しだけ振ったら準備は万端。
時間も6時40分と丁度良く、ワイヤレスイヤホンを付けて家を出た。

駅に着いたら電車に乗り、
待ち合わせの3駅先まで移動。

洋平さんごめん、ちょっとだけ遅れちゃうかも

まじか。
早く会いたいよ〜…

Aどんくらいですか?

洋平さん5分くらいかな

あぁ、なら大丈夫だ。
良かった良かった。

洋平さんごめんね待たせちゃって
ちょっと仕事長引いちゃったから

A大丈夫ですよ〜
会えるだけでも嬉しいですから!

洋平さんAちゃんLINEになると随分素直になるよね

そ、そそ、そんなことないですよ。
嘘、洋平さんに全部見透かされてる、？

Aいや、現実と同じ様に接してるつもりですが…

洋平さん嘘、LINEなら洋平さんに色んなこと言えちゃう、とかじゃないの?

Aなんですかそれ!

洋平さんえ〜違うの〜?

「次は、-----、-----、左側の扉が開きます。」

Aあ、もう着いちゃったんで失礼します!
後で会いましょう!

何とか逃げ切れた、かな？笑




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