[ △ ] Your Song

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毎日こつこつと働いていたら有給が取れたある日の朝。

いつも通り起き上がって欠伸をして、
そこら辺に転がっているであろうワイヤレスイヤホンを探すのが毎朝の日課。

いつも付けて音楽を聴いたまま寝ちゃうし、
その上寝相が悪いから結構奇妙な場所にワープしてることもある。
この前は足ら辺にあったっけ。


ワイヤレスイヤホンをケースにしまったら寝室から出て、
飼ってる猫のケージを開放。

『つむぎ、おはよー、』

「みゃ、」

3ヶ月前くらいに保護施設から引き取った毛並みの綺麗な白い子猫ちゃん。
ほんとはソイラテみたいなキジトラの子が欲しかったんだけど、
ふわふわな白い毛、綺麗なおめめに吸い込まれてしまった。

そして人肌恋しい一人暮らしの私に舞い降りてきた純白の天使。
今では大きく成長してよく懐いてくれてる。

スマホを覗くと午前の八時。
冷蔵庫から卵と、
冷凍庫から冷凍しておいたご飯を取り出す。

温めておいたフライパンにぱかっと卵を落とす。

『あ、』

間違えた。
スクランブルエッグにしようと思ってたのに。
洗い物減るしいっか、とそのまま目玉焼きにした。

『頂きます、』

あっためたご飯と目玉焼きとプチトマト。
なんて質素な朝ごはんなんだ。
まぁ飽きないし、凝った料理作っても失敗して材料無駄になっちゃうし。

と自分に言い聞かせる。

いい匂いに釣られたのかつむちゃんが膝に飛び乗ってきた。
食卓の食べ物をくんくん嗅いでる。

『つむちゃんのも後であげるからね？』

でも可哀想だからとご飯を冷ましてちょっとだけあげた。
満足そうに目を細めて平らげる。

…今日は何しよっかな。




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