EP1.人気の花屋〈5〉 ページ9
「東雲さんの持つ覚眼を狙う者は多いです。呪詛師だけでなく、非術師も狙ってきている現状……東雲さん自身も、まだ覚眼の力を完全にコントロール出来ているわけではない。リスクが多過ぎます」
七海の言うことは正しい。しかし、彼女もその事は充分把握していた。美月が産まれた頃からずっとそばで支えてきた。分からないはずがない。
「ついこの前も、美月の情報を求めて非術師が歌代家にやってきたわ〜。私が追い返したけどね。なぜ急に非術師までもが覚眼を狙うようになったのか……未だに理由は分かっていない」
俯いたままの彼女の顔に笑みはなかった。七海もその様子を見て申し訳なさそうな表情をしている。
「2人とも、そんな顔をしないで。紅茶を淹れたからよかったら飲んでおくれ。美月ちゃんの事ならきっと大丈夫さ、なんたってあの子は薫の子どもなんだからね」
神崎は2人の様子を察して紅茶を持ってきた。そして元気づけるように2人の肩に手を置いた。
「神崎さん、ありがとうございます。そうね、少し考え過ぎてしまいました」
「そうですね……まだ何か危険な事が起こると決まったわけでもないですしね」
2人の間にはまた笑顔が戻った。その顔を見て安心した神崎も笑みを浮かべ、「それに、美月ちゃんを守ってくれるのは君達だけじゃないんだろう?」と言った。
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唄海(プロフ) - プスメラウィッチさん» プスメラさん初めまして、コメントありがとうございます!オチは今のところまだ未定です。五条オチもいいですね!考えさせていただきますね。応援よろしくお願いいたします! (2022年7月31日 12時) (レス) id: 7262bd6081 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2022年7月24日 20時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:唄海 | 作成日時:2022年6月5日 18時