EP3.写真の中の思い出〈3〉 ページ26
Aside
私は安室さんの寝ているそばに置いてあった1枚の紙が気になり思わず手に取ってしまった。
「あ、それ安室さんのポアロのエプロンのポケットに入ってたんですよ。素敵な写真ですよね、夏祭り!私もいつか……」
時が止まったような感覚がした。ああ、よく覚えている……忘れるわけがないだろう……
その写真にはとても仲の良さそうな7人の男女の姿があった。
ーーーーそこには、自分の姿もあった。
何もかもが懐かしい、叶うのなら……またあの頃に戻りたい。
でも、私にはやるべき事がある。あの事件の犯人を捕まえるまでは…それに、あの子達を巻き込むわけにはいかない。私は夜桜Aとして生きていくことを決めたのだから。
「……く……ん!よ…くら…さん!夜桜さん!」
私が写真をじっと見つめ思い出に浸っていると、蘭ちゃんの私を呼ぶ声で一気に現実へと引き戻された。
「夜桜さん、大丈夫ですか?携帯ずっと鳴ってますけど……」
蘭ちゃんにそう言われ私は携帯を取り出し画面を見ると、そこにはかわいい後輩の名前が表示されていた。
「大丈夫よ〜、少しぼーっとしてたみたい。友人からの電話だったわ〜、長居しちゃってごめんね。そろそろ帰るわね」
まだやる事は残ってる…もう一踏ん張りね〜、頑張りましょう。
「分かりました……夜桜さんも無理しないでくださいね?またゆっくりお茶でも飲みに来てください!お父さんも喜ぶだろうから」
「ありがとう〜、それじゃあおやすみなさい」
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唄海(プロフ) - プスメラウィッチさん» プスメラさん初めまして、コメントありがとうございます!オチは今のところまだ未定です。五条オチもいいですね!考えさせていただきますね。応援よろしくお願いいたします! (2022年7月31日 12時) (レス) id: 7262bd6081 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2022年7月24日 20時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:唄海 | 作成日時:2022年6月5日 18時