第134話 ページ42
「待ってましたよ。清水さん」
「わりぃわりぃ。思ったよりながびいちまってよ」
調理室、Aはコックコートを着て清水を出迎えた。
「それじゃ、ルールはこれまでと同じだ。三時間でスイーツを作ること。お題は「自分の夢」。では、初め!」
清水はポケットからストップウォッチを出し、開始の合図をする。そしてAはスイーツを作り始める。
ソルトは清水の隣に来て、前回と同じようにAの作業を見る。
「なぁ、ソルト」
「なんだ?」
名前を呼ばれ、ソルトは清水を見る。
「どうしてあいつをパートナーにしたんだ?」
ソルトはAと出会った時を思い出す。
初めはただの興味心だ。いつものようにパートナー探しはそっちのけでスケッチしいた時のことだ。その時ソルトは二年A組の教室を描いていた。
『ねぇ、今度転入生がくるんだって!』
近くにいた女子生徒が言った。
『ほんとっ!』
『ほんとほんと!さっき先生たちが話てるの聞いちゃった!』
『へー、男子?女子?』
『そこはわからなかったけど・・・・・なんでも清水先生の推薦だって!』
『えっ?!あの清水先生の?!』
『すごいよねー』
『だねっ!どんな子なんだろー』
その女子たちの会話をBGMにしながら絵を描いていたが、その「転入生」が気になったのだ。
『(へー、気になるなっ!)』
そしてAが転入した。教室の窓からAを見るソルト。
『あいつが転入生か・・・・・』
銀髪の女の子。第一印象がこれだけだったソルト。
『俺と同じだなっ!』
そしてAの初めての調理実習。ソルトは近くでAの様子をみる。
『おっ、中々手際がいいな!』
ソルトは楽しそうにAの作業をみる。出来上がり、ソルトはAのスイーツを食べようと手を伸ばした時だった。
『・・・・・何もしらないくせに』
その言葉を聞き、ソルトはAを見る。先生になんでもないと言った後の顔はどこか、悔しそうに見えた。
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あーみんみん(プロフ) - すごく面白くていつも楽しみながら読んでいます。これからも更新頑張ってください!もし可能なら名前変更を出来るようにして欲しいです。お願いします。 (2017年9月17日 0時) (レス) id: e62c20677b (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - この作品とても好んで読まさせてもらってます!夢パティの占いツクール見たかったのですがなかなか無くてやっとこの作品に出会いました!更新これからも頑張ってください!お願いします! (2017年9月16日 1時) (レス) id: 3d46bfde5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:tOuka | 作成日時:2017年9月10日 12時