第124話 ページ32
そしてやってきたのはいちごの家から少し離れたガーデンだ。丘にあるから、とても風が気持ちい。
「んー、気持ちい風!」
「うん、ほんとに」
「そこに座って食べよう」
「う・・・・・うん」
近くにあるベンチに座り、タルトを食べる。
「・・・・っ!おいしい。これ、ほんとうにお姉ちゃんが作ったの?!」
「そうだよ。Aちゃんにも手伝ってもらったけど」
「ほとんどがいちごだよ。私はただ指示通りに動いただけ」
「おばあちゃんのいちごタルトに比べたらまだまだだけどね」
「そんなことないよ!とってもおいしいよ!!」
「それは夏目がお腹すいてたからよ。おばあちゃんのタルトはすごいんだからっ!」
いちごのおばあさんのタルトは食べる人を幸せにしてくれる、魔法のタルトといちごが言う。それに夏目が「私もちょっと幸せになったよ!」とほめる。
「ちょっとだけでしょ?」
「うっ・・・・ごめん」
いちごがいたいところをついてくる。そして笑い合う二人。その様子を見ているAも自然と笑顔になる。
食べ終わったあと、Aはガーデンの中を散歩すると言ってその場を離れる。
「一緒にいなくてよかったのか?」
「ここからは姉妹の時間だよ。それを私たちが邪魔しちゃ悪いじゃない」
「・・・・それもそうだな!」
ガーデンは、まぁ聖マリー日本校ほどじゃないがステキな場所だ。一通り周ったAたちはいちごたちのもとへ帰ってきたが、
「いるならいるって言ってよねっ!」
「あれ、なんでスイーツ王子たちがここに?」
いちごと夏目だけがいると思ったからまさかのスイーツ王子三人もいるではないか。Aの声に振り向いた三人。
「あれ、成瀬さん」
「え、誰?」
「えっ!!ぼ、僕だよ。安堂」
「あぁ、・・・・・眼鏡が」
なんか見覚えあるけど一応来てみたら安堂だ。眼鏡って大切だよね。
「Aちゃんはなんでここに?」
「いちごに連れてかれて・・・・・、そっちは?」
話に聞けば、チームいちごはスキルアップのためにそれぞれ移動していたが、なんやかんやあっていちごのところに集合したそうだ。
89人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あーみんみん(プロフ) - すごく面白くていつも楽しみながら読んでいます。これからも更新頑張ってください!もし可能なら名前変更を出来るようにして欲しいです。お願いします。 (2017年9月17日 0時) (レス) id: e62c20677b (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - この作品とても好んで読まさせてもらってます!夢パティの占いツクール見たかったのですがなかなか無くてやっとこの作品に出会いました!更新これからも頑張ってください!お願いします! (2017年9月16日 1時) (レス) id: 3d46bfde5a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:tOuka | 作成日時:2017年9月10日 12時