第１２０話 ページ28
「ダメだ、これじゃ」
「え、・・・・・・」
あのまま少し睡眠をとり、テストを受けた。・・・・・結果不合格。
「そんな、・・・・・・」
「・・・・・このお題は難しかったか？」
「・・・・・・・」
清水の質問にAは答えられなかった。だってその質問の答えがこの結果だ。
パリ行きが・・・・・、せっかくのチャンスが。
Aは自然と流れる涙を手で隠す。清水はそれを見てAの頭を撫でる。
「A・・・・」
「・・・・・なんですか、パリ行きはなしっていいたいんですか？！」
「何言ってんだ？それを決めるのは次のテストだ」
「・・・・・は？」
バッと顔を上げるA。清水ははぁーっとため息をこぼす。
「今回のテストはダメだったが、次合格すればパリ本校にお前を連れていく」
「え、だって。全部合格しなきゃ・・・・」
「俺そんなこといったか？」
「言ってっ！・・・・・・・(まてよ、言ったか？)」
Aは自分の記憶がちょっと信じられなかった。あれ、言った？
涙はひっこみ、Aは記憶を必死に巡らせた。
「と、言うことで次の結果でパリに行けるかどうかが決まる」
「えっ、あ！はい！！」
今回のテストはダメだったが、あきらめるには早かったそうだ。Aは真剣に清水を見る。
「最後のテスト。お題は『自分の夢』だ」
「自分の夢・・・・」
「お前と初めて出会ったとき、俺はお前に聞いた。お前の夢はなんだ？って」
「・・・・はい」
「そしてお前はこう答えた。・・・・・・ない」
そうだ。あの時、初めて自分の作ったスイーツを食べた清水さんはAに夢は何かと聞いた。Aはこれと言ってやりたいこともないし、まぁそのうちみつかるだろうと思い、今のところはないと答えた。
「この学校に来て、お前は変わったと思う。・・・・・夢はできたか？」
「・・・・えぇ、もちろん」
Aは笑って答えた。それを見た清水も嬉しそうだ。
「それじゃ、その『夢』を俺に見せてくれ」
「望むところです！」
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あーみんみん(プロフ) - すごく面白くていつも楽しみながら読んでいます。これからも更新頑張ってください！もし可能なら名前変更を出来るようにして欲しいです。お願いします。 (2017年9月17日 0時) (
レス) id: e62c20677b (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - この作品とても好んで読まさせてもらってます！夢パティの占いツクール見たかったのですがなかなか無くてやっとこの作品に出会いました！更新これからも頑張ってください！お願いします！ (2017年9月16日 1時) (レス) id: 3d46bfde5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tOuka | 作成日時：2017年9月10日 12時
