私の夢色 ３！【夢色パティシエール】

第１１３話 ページ21

愛、それは・・・・って今更別にいいか。
　Aは部屋にこもってデザインを考える。ケーキはどうしようか、デコレーションは？それより、愛だ。



「愛か・・・・」



　恋愛？そういえば私って恋愛した？・・・・あぁ、あったなー、でもだんだん薄れてきたからそれほどでもないんだな・・・・。ダメじゃん！



「・・・・・ねぇ、ソルトは愛ってなんだと思う？」

「俺か？俺はデザインを愛してるぞ！」

「デザイン？」

「他にもケーキとか塩のスイーツとかな！もちろんAも愛してるぞ！」

「お、おぅ・・・・なんか恥ずかしいな」

「俺はAを大事で最高のパートナーだと思っている！」

「なるほど、友情愛的な？」

「それもだな！」

「愛っていろんな形あるもんね、私はなにかなー」



　んーっと考えてみる。ケーキは大好きだ。でも何か違う。星？もちろん好きだ。



「星・・・・はどうかな？」

「星か・・・・うん！いいんじゃないか！A星大好きだし！」

「うん」

「デザインの時も結構使ってるよな」

「まぁね」

「なぜだ？」

「んー、なんかね。星をイメージするとすごくアイデアが思いつくんだ。きっかけは一枚の絵かな」

「絵？」

「うん、お父さんが趣味でたまに絵を描くんだ。それで星空の絵を描いたときすごいその絵に惹かれたんだ」

「へー、見てみたいなっ！」

「また今度ね！」



　デコレーションのテーマが決まり、どんなチョコレートケーキにするかだ。



「ガトーショコラはどうかな？」

「ガトーショコラか、・・・なんでだ？ザッハトルテとか極めればいけるんじゃないか？」

「いや、ザッハトルテもいいんだけど、デコレーションとショコラの味で勝負したいなって」

「・・・・うん、いいんじゃないかっ！」

「問題はデザインなんだよねー、どうしよっか・・・」



　な、悩む・・・。
　私は席を立ち、上着を持って外に出ることにした。

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