第１１２話 ページ20
こ、この人今なんて言った？
「・・・・・・」
「おーい、A―」
「・・・・・・・清水さん」
「ん？なんだ？」
「冗談はやめてください！」
Aの中では冗談だという結果に行きついた。
「んなわけあるか、本当だぞ」
ちがったー！
「え、ほ、ほんとに・・・・パリ？」
「あぁ、パリだ」
「・・・・・なんでっ？！」
「それはな・・・・」
清水の話によればこうだ。聖マリーの講師をする代わりに、推薦の権利を得た清水はある日、昔お世話になったAの父に会った。その時、家でお菓子作りをしているAのこと聞いて興味が沸き、成瀬家に行った。そこでAのお菓子を食べたところ、味はまだまだだが、どこか惹かれるものがあると感じた。パリ本校に推薦しようとしたが、パリ本校に向かわせる前に日本校でスイーツ作りに大切なことを学んでほしかったとのこと。
「そして、グランプリ中等部の部の決勝戦の審査員をしにこっちに来たときに、Aをパリに連れていくかどうかのテストをしようと思ってな」
「テスト・・・・ですか？」
「あぁ、だからグランプリを出禁にしたんだ」
「な、なるほど・・・・、テストってなにを？」
「もちろん、スイーツだ」
「・・・・・」
「テストは３回、一回目は準決勝の日だ。お題は「愛」」
「え、それって・・・・」
「準決勝と同じだ。あ、チョコレートでよろしくな」
「・・・・・わかりました」
「よしっ、それじゃ俺は職員室に行くからな。ごちそーさん」
と言って清水は調理室を出た。
「・・・・・・」
「大丈夫か？A」
黙ったAを心配してソルトが話しかける。
「信じられない・・・・パリだなんて！」
「そうだなっ！よかったな！！」
「うん！こうしちゃいられない、デザイン考えなきゃ！」
「おう！」
清水に認められるための大きなチャンスを手にしたAはやる気満々だ。
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あーみんみん(プロフ) - すごく面白くていつも楽しみながら読んでいます。これからも更新頑張ってください！もし可能なら名前変更を出来るようにして欲しいです。お願いします。 (2017年9月17日 0時) (
レス) id: e62c20677b (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - この作品とても好んで読まさせてもらってます！夢パティの占いツクール見たかったのですがなかなか無くてやっとこの作品に出会いました！更新これからも頑張ってください！お願いします！ (2017年9月16日 1時) (レス) id: 3d46bfde5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tOuka | 作成日時：2017年9月10日 12時
