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【過去編:大規模侵攻後〜入院】7話 ページ10

「祖先?」
「おぅ!」
「祖先ってあの、おじい様かじいさんのおじいさんのずっとおじいさんのおじいさんの・・・、どっちの祖先?」
「俺が知ってんのは正孝(まさかた)の方だな」
「(まさかのおじい様っ!?)」


 母の方だった。今はイタリアでおばあ様と一緒に余生を過ごしているが元はあの人軍人だ。それも聞いた話では中々上の方の。おばあ様は自慢していたがおじい様は「昔のことだ」とお茶(緑茶)を飲んでた。
 じゃなくて。


「祖先がなんでこんなところに・・・」
「それは俺にもわかんねぇ」
「コイツ・・・」


 祖先に向かって「コイツ」は失礼かもしれないが思わず口に出てしまった。すると祖先が「というかお前」と言って私を指さす。


「なーに、あんな奴にやられてんだよ」
「は?」
「あんな攻撃くらい避けねぇでどーすんだ。馬鹿者」
「馬鹿者・・・」
「いいか、よく聞け」


 と、それから説教が始まった。あの時の攻撃はこう避けるだとか、追尾弾使うタイミングだとか、トリオン兵を倒すときの効率などなど。祖先自身の体を使いながら指導と言う名の説教だ。


「(なんで私祖先から説教されてんだ?)」


 わけわからん。なんでだ。ってか、ちょっと待て、


「なんで祖先は近界民とかトリオンのこと知ってんの?」
「あぁ?まだ説教の途中だ。いいか、敵がこう来た場合は」
「おい聞けや」


 結構重大なこと聞いてんのにこの人説教を優先したよ。
 ガシッと祖先の腕をつかみもう一度同じことを聞く。


「そりゃ、俺が近界民だからに決まってるだろ」
「は?」
「ただの近界民じゃないぞ?各国を渡りに渡ってその国の宝を盗んでた大泥棒だ!」


 あっははは!と大きな声で笑う祖先。コイツ今なんと・・・?


「(近界民・・・、しかも泥棒・・・。それが私の祖先・・・)」
「そうじゃな、あれは俺が若い時」
「いやいい。長い、絶対」
「あの国はなんと言ったかなぁ。確か」
「おい聞けし」


 このじじぃ・・・!!

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エリ(プロフ) - とても面白くて大好きです。めちゃくちゃ読み返してます。更新待ってます。 (2月18日 11時) (レス) id: 17f158c94c (このIDを非表示/違反報告)
だんご(プロフ) - すごく面白いです。めちゃくちゃ読み返してます!更新待ってます! (2022年12月10日 9時) (レス) @page27 id: 8926c142a3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新待ってます (2022年8月21日 12時) (レス) id: 2853a14998 (このIDを非表示/違反報告)
君の瞳に鉛弾 - 何回も読みに来てしまう…おもしろい…同級生同士のわちゃわちゃとかめっちゃ好きですわァ… (2021年12月23日 23時) (レス) @page26 id: 04b80a02c7 (このIDを非表示/違反報告)
君の瞳に鉛弾 - 新しく更新されている…しかも2話…ありがとうございますこれからも頑張れます… (2021年7月11日 11時) (レス) id: 04b80a02c7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:tOuka | 作成日時:2020年8月23日 11時

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